日本男子の生きザマと言葉ザマを叩きつけ、世の中のフヌけた女性、男性に喝。本当の男気とはなんたるか、増子節が炸裂!
第4回は、増子直純が思う男の中の男を紹介。増子父の姿を通して見えてくる真の男道とは?
うちの親父こそ男の中の男だな、と思ってるよ。
すごい影響も受けてるし。
俺が中学生の頃、母ちゃんにゴチャゴチャ言われてさ。あげくホウキでバシバシ叩いてくるし。
反抗期だったのもあって、母ちゃんの手を持って「やめろ」って制したんだよ。
そしたら母ちゃん、転んじゃってね。
手はあげてないけど。俺は親には当然、手をあげたりしないから。
そしたら親父がえらい剣幕で怒ってさ。
親父が「お前にとっては母親かもしんねぇけど、俺にとっては俺の女だ!」って、俺は半殺しだよ。
「お前だって自分の女にそんなことされて黙ってられるか?」って。
そりゃそうだよな。
即、「すみませんでした」って謝った。
まぁ、ほかにも親父にはいっぱい怒られたな。
喧嘩負けて帰ってきても怒られたし。
なにしろ、いっぱい、怒られた。
そういえば、弟が生まれて4人家族になったときに、親父が車を買い替えたんだけど。
買ってきたのが日産Zのツーシート。
二人乗りって! 父ちゃんと母ちゃんしか乗れねぇ。
次に買ってきたのが、BMWのバイク。また子供が乗れねぇし。
ちなみに親父から音楽について影響とか言われたりってことはない。
昔の写真で、親父がフォークギター持っているのは見たけど。
会社の宴会のカラオケで親父が歌ってるのを2回ぐらい聴いたことがある。
「宗右衛門町ブルース」と「いっぽんどっこの唄」だったかな。
渋いよね~。
あとは、どっかから電話があって「待ってろ、すぐ行く!」って出て行ったきり、2日間ぐらい帰ってこないときもあったね。
めちゃくちゃだな、と、子供ながらに思っていたけど。どこで何してたんだろうね。
めちゃくちゃだし、厳しいし、よく殴られたけど。
親父は間違ったことはしてないよね。男としても。
まぁ、そういう父親なんだよ。
増子家の家訓としては一番に「嘘をつかない」。他人への嘘も、自分への嘘も。
あとは「友達を大事にしろ」。
それと、親父にも母親にもきつく言われていたのは「女の子をイジめるな」ってこと。
女の子をイジめたら男がすたる!って。
俺もそう思う。
ほかにも、男の中の男にたくさん出会ってきたよ。
ラフィン・ノーズのチャーミーもそうだよね。
出会ったのは10年ぐらい前。
ただ俺は北海道時代から大好きだったからね。俺のアイドル。
チャーミーは余裕があってカッコいい。
自分が目指してるものや、自分のもとに集まる子供たちに夢を与えてる。
もう50歳も近いのにさ、本当にすごい。
チャーミーはいっつもよくしてくれて。
チャーミーって毎年、旅行に行くらしいんだけど、いつも自分たちのCDしか持っていかないんだって。
それが初めて怒髪天のCDを持って旅行に行ってくれたらしいんだよ。
すげぇ嬉しいよね。
ラフィン・ノーズのPONもカッコいいよね。
どっかのバンドの子が「解散しようと思うんです」って思いつめた顔で言ってたんだけど、PONは一言。
「ええやん、バンドなんて何回も解散して何回も再結成すればええやん」って言い放ったんだよね。
なかなか言えないよ。PONだから言える。カッコいいよねー。
PONの言うこと、たいがいが意味わかんないけど。
あの一言だけはすごい。
ラフィン・ノーズと一緒にツアーを回ったとき、地方のライブでお客さんが30人ぐらいでスカスカだったわけ。
それでラフィンがライブやって、最後にジャーンと音出したと思ったらPONがベースを投げ捨てて。
ばーっとフロアを走って物販に座ってさ。
「あい、いらっしゃ~い、Tシャツあるよ~」って。
衝撃的なシーンだったね。
Tシャツ1枚売るのも大事たっていう覚悟決めた男の凄みってあるよね。
ラフィン・ノーズはロックとかパンクとかを見せてくれたバンドだね。


