女性自身

2009年4月アーカイブ

怒髪天『プロレタリアン・ラリアット』が渋谷総合アルバムチャートTOP40で1位を獲得しました!。皆さんもっともっと法エンしましょう!本誌『男子たるもの』インタビュアー生田ユリのライブレポートが下記で見られます。みなさん、チェック!

<@ぴあ/怒髪天ライブレポート>
http://blog.pia.jp/livelog/2009/04/20090424_dohatsuten.html

Is0n2436_2  増子によるニュー・アルバム『プロレタリアン・ラリアット』の楽曲解説もついにフィナーレ! アルバムのラストを彩る幕引きナンバーについて、論じます。

■M-7「セバ・ナ・セバーナ」
「せばな」っていうのは北海道の言葉で、「さよなら」とか「それでは」とか「じゃぁね」みたいな意味。
坂さん(ドラム)は普段使ってるよ、電話とかで「せばな!」って。
シミ(ベース)と俺が「これ、サンバだな」って話していたら、上原子(ギター・作曲)が「サンバじゃない」って言い張るんだよ。
上原子は、「へぇ、これ、みんなにはサンバに聴こえちゃうんだぁ」みたいな感じで。
俺は「この人、何言ってんの? どう聴いてもサンバだ」と思ってたんだけど。
上原子いわく「ジョー・ストラマーが南国へ行ったら、たまたま現地の人たちとセッションした、みたいなイメージ」だと。
そんなこと言われても「はぁ・・・」って言うしかないだろう。
なんだかよくわかんねぇよな。
そのくせ、上原子がつけた仮タイトルが「サンバのジョー」!
やっぱサンバじゃねぇか!!
この曲は、歌詞が二転三転して、結局は、いつもライブに来てくれた人たちへMCで言っていることを言葉にして。
宝塚歌劇団のフィナーレみたいな、華やかな幕切れ曲にしようと。
昔、「ありがとな」という曲も出したけど、あれも、最初はライブに来てくれている人たちに伝える言葉のつもりだったんだよ。
Is0n2419 でも、曲がメロウすぎて恥ずかしくてライブで歌えないなぁ、と思って友達に贈る曲にした。
今回はアッパーなサウンドだから、ちょっと照れくさくても歌えるかな、と思ってる。
ただ、サウンドはヒューマニズムあふれすぎないように、わざとバカみたいに陽気にして。
思わず「歯磨いたか?」と言いたくなるよな。
実際、「風呂入ったか?」、「レンタルで済ますなよ!」とか言ったテイクもあったんだけど。

Is0n2410_2 「やりすぎだ、全部いらない」と周囲に怒られて却下。
この曲でワンマンが終わったら楽しいよね。
最近は、ライブを陽気に終わりたい気持ちが強いから。
サウンドも、リズムだけサンバ、ベースをロック、とかいろいろなパターンで演ってみたけど、サンバのリズムってそのまま使わないともったいないから。
陽気なバカさは残しておきたいから、こうなった。
せばな!

増子自身によるアルバム『プロレタリアン・ラリアット』の楽曲解説、第3弾! 裏話満載のエピソードをどうぞ!!
Is0n2429_2  ■M-5「よりみち」
これは、歌詞から先に作った曲。
俺は、カッチリと字数を合わせて歌詞を作るのが好きなんだよね。
でも、友康(上原子/ギター・作曲)は、字数がキチッとしているものにメロディをつけるより、むしろ字あまりとかに合わせたいタイプ。
「インパクトとか引っかかりが欲しいから、ここの言葉を増やして」って言われることもあるんだよ。
歌詞を書く人間は字数を合わせるのに苦労するし、メロディを作る人間は字数の揃ってないものは作りにくい、というのが普通なんだろうけど、俺と友康の場合は逆。
この曲は、歌詞の内容に寄り添ったメロディになっているから、要は「歌モノ」。
ロック・バンド的なアプローチよりも、歌モノのアプローチで完成した。
で、今回、思ったのが、詩先の曲は楽だ! ということ。
自分の得意な文字のリズムがあるから、歌詞から先って楽でいい。
歌詞は詩と違って、読むもんじゃなくて聴くもん。
ルビふらないと分からないような難しいものや、文学的な見地でどう思われるか、とか、そういう歌詞には最近、まるで興味がなくなったんだよな。
もしそこにこだわるんだったら、詩集でも出したほうがいいもんな。
今後も歌詞はどんどんシンプルになっていくと思う。
でも、逃げられないぶん、シンプルな歌詞ってのも難しい。
「俺が分かればいい」みたいな独りよがりな表現じゃなくて、みんなが分かる歌詞。
これはハードルは高いよね。
でも、やっぱり俺は本音の部分だけで勝負していきたい。
それが一番、面白いし。
言いたくないようなことを歌ってもしょうがないし。
時間の無駄。

1行目から、分かりやすくいく!Is0n2391

■M-6「うたのうた」
この曲の裏テーマは「もしも『みんなのうた』から依頼が来たら〜」。
由紀さおりさんが歌ってくれるような、スタンダードで普遍的なものを作りたかったんだよね。
これは、歌うの大変だった!
気合いを入れずに歌うということの難しさを知ったわ。
ほら、つい気合いが入りがちだから、俺は。
力まずに歌うテクニックが難しかったなぁ。
何回も何回も何回も、歌いなおした。
ほんと、誰かに歌ってほしい。
この曲が、どういう風に化けるか見てみたいな(笑)
最初はバイオリンとアコーディオンでアレンジしようか、という話もあったけど、最終的にはロックよりのサウンドになったね。
昔の歌謡っぽいロックに仕上がった。

Is0n2397_3 今回も引き続き増子がニュー・アルバム『プロレタリアン・ラリアット』の楽曲解説を論じます。我々、労働者たちの怒りの一撃を代弁してくれます!

■ M-3「マン・イズ・へヴィ」
モチーフは寅さん。
日本語と英語がゴチャマゼになったような、よくあるジャパニーズ・ロックの表現方法がどのくらいトンチンカンか、よく分かる歌詞に仕上がった。
パッと聴くとカッコイイ、よく聴くと寅さんでアホらしい。
この仕掛けは、日本語英語のゴチャマゼ・ロックに対する当てこすり。
このくらいアホらしい歌詞が一瞬かっこよく聴こえるマジックもあるんだから、ちゃんとロックを聴くときは歌詞を見ろ、と言いたいね。
この曲には奇妙なフレーズがいっぱい入っているから、ちゃんと聴いてみて。
寅さんって、最初からフラれて、出て行って、帰ってくるのが分かっているのに、それでも映画を見てしまう。
日本男児の姿、「顔で笑って心で泣いて」という良さが全部入っているもんな。
素晴らしい映画だよ。
まぁ、寅さんはメチャクチャだけどね。
腕一本、口八丁で生きて、全国を回っている姿。最後には身を引く男の美学。素直になれない男。
こういう人、いるもんなぁ。憧れる。
男の美学、自分なりの美学を、貫き通す姿はかっこいい。例え人から見て滑稽でも。
なにしろ「女の子に嫌われたくない」という若い男子が増えている。
まだ「女の子たちに好かれたい、みんなに好かれたい!」ぐらいならアグレッシブでいいけどね。
「みんなに嫌われたくない」ばっかりなんだから。情けない。
逆に「みんなを好きになる、みんなを嫌わない」というぐらいの姿勢を持てないものかねぇ。
寅さんみたいに、自分の損得だけじゃなくて、自分の美学に則って生きていく姿を見てほしい。
損することのほうが多いんだろうけど、「まいっちゃったなぁ」と頭をかきながら帰っていく姿に救われるだろう。

■M-4「全人類肯定曲」(アルバム・バージョン)Is0n2409
これは、前回も言ったけどみもふたもない曲だ。
前回のツアーで何箇所か一緒に回ったフラワーカンパニーズと話してて。
フラカンには「深夜高速」という名曲があるんだけど、その中の歌詞に「生きててよかった」というフレーズがある。
あの曲を作ったあと、フラカンは「もうこれ以上歌うことがない」って、すっごい行き詰ったんだって。
それで、俺も、「これを歌ったら言うことが何もなくなる!」と思えるような曲を作ろうと思ったんだよ。
そんな風に行き詰ってみたくて。
だから一言、「生きてるだけでOK!」。
でも、結果的にぜんぜん、行き詰らなかった!
俺、まだいっぱい言いたいことあったんだよな。
けっこう俺は、細かいこと言いたい太刀だからね(笑)
この曲は、誤解も覚悟で作った曲。
24時間テレビみたいな、平和、愛、世界みたいな受け止められたらどうしよう、と思って細心の注意をはらった。
だからこそ、「生きてるだけで」のあとに「OK!」。
「OK」をつけて軽くしておかねば、と。
さらに「まァ、イロイロあるケド」をつけておけば、誰も反論はないだろう。
アルバムでは、シングル・バージョンと違う。
初回盤は、お客さんのコーラスが入っている。
通常盤は、管楽器入り。RCサクセション風に仕上げた。

 

Is0n2413_2  4月22日に1年半ぶり
のアルバム『プロレタリアン・ラリアット』をドロップする怒髪天! 今回はアルバムについて論じる第1弾。増子自身による解説付きでどうぞ!

世の中はラブ・ソングばっかり。みんな、ラブ・ソングがスキだよねぇ。
100曲あるうちの60曲ぐらいはラブ・ソングでもいいけど、98曲はいらん!
どんだけラブいのよ、お前ら。

俺にはまるで関係ないけど。

毎日、毎日、みんなラブいものばっかり聴いてるんだろうねぇ。

購買層が女子中学生や女子高校生だって言うんだから。女学生たちは恋がしたいのかねぇ。恋はいいけど、恋の相手がまたモヤシみたいな男でさぁ、似合わねぇ服着たような。そんな彼氏・・・・・いいのか? それで。
そこで、俺たちのアルバム『プロレタリアン・ラリアット』は、「生きる」と「働く」という普遍的なテーマ2本柱で、ややコンセプトアルバム的なものを掲げようと考えて作った作品。最初は9曲ぐらい入れようと思ったけど、9曲を並べて聴いてみると、どうやらトゥーマッチで。自分たちで聴いてお腹いっぱいなんだから、これはヘビーすぎるだろう!と思って、結局7曲入りにした。

アルバム・タイトルの『プロレタリアン・ラリアット』は、プロレスラーのスタンハンセンの必殺技「ウエスタン・ラリアット」にかけた昭和な駄洒落でもあるんだけど。 要は、労働者から必殺の一撃!という意味。

「麻生首相に叩きつける!」ぐらいの勢いもあるんだけど、あの人、叩きつける前に既に弱りきってるな。いっそのこと、サッカーの岡田武史監督が首相になったらいいのにな。

きっと新しい手法で来るよ。フォーメーション作戦とか。
イチロー首相はどうだろうね、人気はあるだろう。
政治家として勉強してきた人より、タレント議員のほうが役に立っているんだから。スポーツ首相のほうがいいかもしれない。

そのうち、アメリカ人の総理大臣が誕生したりして。Is0n2388

■M-1「GREAT NUMBER」

1曲目からタダゴトじゃないよね。
日本のロック・バンドは、もっと自分たちの血、自分たちのお国柄を世界に誇ってもいいと俺は思う。みんなが外している民謡的な部分をもう一度触っておこう、と思って作った曲。「仕事へ行くとき、漁に出るとき、日本のロックバンドがもし曲を作るとしたらこうなるだろう」と。生き物として、逞しく強い物って、土着的なことだと思うんだよ。
それが、都会暮らししてると忘れちゃうし、希薄になるんだよね。
でも、時代が変わっても土地が変わっても、人間としての姿は変わらない。
飯食って酒を飲んで、働いて、友を信じてという普遍的なものを歌った。
ボーカルは、一発目の録音のときにモニターの調子が悪くて。
俺の声がぜんぜん聴こえないから、大声で思いっきり歌ったわけ。
そのあと、モニターを直して何テイクか録ったけど、結局、一発目が良かったからこれを使った。
もっとうまく歌えたテイクもあったけど、迫力を考えたらこっちかな、と。
コーラスはジャッキー・チェンの映画みたいになってるけどね。
世界中の人に聴かせて「どこの国の歌でしょう?」と聴いたら、みんな日本の曲って分かってくれると思うよ、これは。
でも、今、日本で流れている曲は、なにかしら「洋楽をいち早く輸入しました」みたいな音楽ばっかり。
洋服だって、今年一番カッコ良かった服は、来年、一番カッコ悪いんだよ。

なぜ、ロックバンドがそれを目指すのか、まったく分からない。

Is0n2417 

■M-2「労働CALLING」
シングルになった曲。
ためて、ためて、ドーンといく感じだよね。
「人生はクローズアップしてみると悲劇だけど、俯瞰で見ると喜劇だ」っていう言葉通り、シニカルであり楽しくもあり、意外と悲しかったりする曲。
よくできた曲だよね。1週間で細かく区切ると非常に悲惨だけど、はたから見ているとちょっと笑える。
そういう自分を笑えるか、どうかが大事。

412ax4 今回は特別編として、2009年4月12日にSHIBUYA-AXで行われた『4.12春の陣“スプリング・ファイト労働決起集会”』の様子をお届けします!

“春闘(スプリング・ファイト)”と銘打たれた今回のライブは、4月22日リリースの『プロレタリアン・ラリアット』と同じく“労働”がコンセプト。

レポートするのは年末の『トーキョーブラッサムスペシャル』ですっかり怒髪天の虜になった、ライター・ヨシダ(もうすぐ30)。前回のライブ会場ですぐさまDVDを購入し、担当編集からCDをかっぱらい(すいません、これからは買います)、聴いてきました踊ってきました。今回は満を持しての“春闘”参戦です!!

ビール片手に待ちわびて、スタッフさんの音テストにも「すわ、始まりか!?」と過敏に反応。
メンバーが現れると、この日配られた小旗がいっせいにはためき、まさに労働決起集会のスタートです!

一曲目は最新シングル『労働CALLING』!!

♪どんなに働けど さっぱり楽じゃねえ
いつか幸せを掴む それは夢また夢

会場に集まった1600人の労働戦士は「ウンガラガッダー!!」と拳を振り上げ「こんな日本に誰がしたー!!」と絶叫。体内に抱えていたアツイものを一気にはき出させ、セットリストは『社会人ファイター』『喰うために働いて 生きるために唄え!』とつづきます。

と、ここでVo.増子直純のMCが入り「先代から伝わる素晴らしい労働歌を聴いてもらおう」と、あの『山谷ブルース(※)』を披露。
40年前のドヤ街をモチーフにした歌が、現代の「働く悲しみ」と通じることを感じて、静まり返る会場……と!

来ました! 『ビール・オア・ダイ』!!
ああ、すでにビールを飲み干していた自分が恨めしい……でも、買いに行ってるヒマはない!

『無職透明』『宿六小唄』とどこか寂しく、愛すべきダメ人間たちの物語が続くと、さらに現状を打ち破れ! とばかりに『俺達は明日を撃つ!』。

♪親指と人さし指で ピストルの形を作り
俺たちは明日を撃つ さすらいのガンマンさ

1600丁のピストルが、会場内で炸裂! もちろん、増子のピストルは誰よりも火を噴きまくり、『よりみち』『全人類肯定曲』とボルテージは天井知らずに上がりっぱなし。

『NO MUSIC NO LIFE』の頃にはテンション最高潮で、ヨシダはあまり記憶がありません。
とりあえず、飛びました。ステージ近くはもっとヒートアップしていたので、次回はそっちに行ってやる!!

結局この日は2回、計4曲のアンコールもあり、120分17曲にわたるライブとなりました。
最後の一曲『ヘベレ・ケレレ・ヨー』では、増子が男女別のシュプレヒコールを求めましたが、そのうち「先週、10時間以上残業したやつ!」「いま仕事がないやつ!」と“労働”にかけた呼びかけに。最後は「いま、恋人がいないやつ!」と呼びかけ、大音量の「ヘベレケレレヘベレケレレヘベレケレレヨー!」が響き渡りました(笑)。

412ax6
ちなみに、この日のために赤で揃えたステッカーと手拭いも作った怒髪天……が、

「これは、俺たちと同じく働く染め物屋のおじさんが……赤く染めたはずの、手拭い」(増子)。

そう、「赤でオーダーしたはずの手拭い」が、なぜか、あずき色に仕上がっていました(笑)。

「むしろレアだね」のひと言に会場も爆笑。
今回も、メンバーそれぞれのMCが炸裂したのは言うまでもありません。

4月22日にはアルバム『プロレタリアン・ラリアット』が発売されるのは前述の通りですが、怒髪天の本当の魅力はライブにこそあり!!
いつかきっと武道館を満員にすると確信した、渋谷の夜でございました★

412ax7
【セットリスト】
1. 労働CALLING
2. 社会人ファイター
3. 喰うために働いて 生きるために唄え!
4. 山谷ブルース
5. ビール・オア・ダイ
6. 無職透明
7. 宿六小唄
8. 俺たちは明日を撃つ!
9. よりみち
10. 全人類肯定曲
11. ドンマイ・ビート
12. NO MUSIC NO LIFE.
13. 酒燃料爆進曲

アンコール
1. はじまりのブーツ
2. 好き嫌イズム
3. NCT

アンコール
1. ヘベレ・ケレレ・ヨー

(※)山谷ブルース
1968年にリリースされた曲で、山谷に住む日雇い労働者を題材としている。「フォークの神様」と呼ばれる岡林信康のデビュー曲でもある。♪今日の仕事はつらかった あとは焼酎をあおるだけ……♪のフレーズは、この曲を知らずとも聴いたことがあるはず。

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ナニワ珍遊道

ブログプロフィール

「増子が論ずるのだ!」とばかりに、怒髪天のボーカルにして男の中の男・増子直純が語り尽くす「現代日本の問題点」。今の世の中、男でいきるることは難しい…しかし、俺たち男としてしか生きられない。女子たちよ、真の男の姿を知れ。王子だ、貴公子だという前に「男の心」を見つめようぜ!
怒髪天オフィシャルHP
怒髪天テイチクエンタテインメント/インペリアルレコードHP

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