2009年10月29日、渋谷AXにて怒髪天の特別ライブが開催されました!
名付けて「オールスター男呼唄 秋の大感謝祭―愛されたくて・・・四半世紀―」。
そう、怒髪天の結成25周年を祝うお祭りです!!
まずは、怒髪天の軌跡をたどってみよう。
札幌にて1984年に結成。
1991年、日本クラウンよりメジャーデビューするものの、その後活動休止。
1999年、3年ぶりに活動再開。インディーズ・シーンで音源リリース、ライブ活動を行う。
2004年にインペリアルレコードよりミニ・アルバム『握拳と寒椿』で再びメジャーに返り咲き。
そんなこんなの紆余曲折を経て、2009年、めでたく結成25周年を迎えたのだ!
感謝祭の幕開けは会場の笑いに包まれた。
なにしろ、怒髪天のメンバー4人がタキシードに身を包み厳かに登場したのである。
ロック・バンドの正装=タキシードという奇妙な図式も、怒髪天がやればしっくりくるから不思議だ。
この日は祝福に駆けつけたアーティストたちが怒髪天の曲を演奏するという趣旨なのだが、「オファーした99%の人がOKしてくれたから、俺たちの出番がない!」(増子)とのこと。
結果、次から次へとゲストが登場して怒髪メンバーは舞台袖で見守る・・・というスタイルの祭りになった。
ゲストの登場はテレビ番組『ザ・ベストテン』を模したもの。
怒髪天史上初の舞台装置であるミラー扉が設置され、『ザ・ベストテン』でお馴染みの「パタパタパタパタパタ・・・・・・・じゃじゃ~ん!」の曲でゲストらが登場。
さて、この日の演奏者とセットリストを紹介しよう。
司会/ロマンポルシェ。
とはいえ、ちゃんと進行をしていたのは"よく説教をする人のほう"(掟ポルシェ)だけだ。
■「欠けたパーツの歌」
関西発のパンク・バンド「JAPAN-狂撃-SPECIAL」と、監督・俳優でありバンド「グループ魂」のギター、宮藤官九郎。
トップバッターとして、勢いのあるサウンドとガッツリした男気を見せつけてくれた。
■「ドンマイ・ビート」
ファンキーなサウンドがハマり役の「SCOOBIE DO」が演奏。
ダンス、ダンス、ダン~ス! で揺れるフロアは、心底楽しそう! さすがスクーヴィー!
■「全人類肯定曲」
「フラワーカンパニーズ」と、「ソウルフラワーユニオン」のキーボーディスト奥野真哉。
ピアノの旋律が加わることで、いつもの怒髪サウンドに深みが加わって余韻が残る。ステージを駆けずり回るフラカンに拍手喝采。
■「宿六小唄」
ギターは怒髪天の上原子が担当。元「Thee michelle gun elephant」のウエノコウジとクハラカズユキ、「monobright」の桃野陽介という異色ユニット。
貴重な競演に会場は嬉しい悲鳴を上げた。
■「ビール・オア・ダイ」
「Theピーズ」の大木温之&「トモフスキー」こと大木知之の双子兄弟がボーカル。「ニューロティカ」のカタルとナポ、上原子による演奏。
「狂った兄弟」と増子に言わしめた大木兄弟の自由気ままなボーカルぶりに、オーディエンスのビール度数は急上昇。
■「不惑 in LIFE」
アルバムでもゲストギターとして参加した「ギターウルフ」のセイジ、増子弟のバンド「DMBQ」のベーシスト渡邊龍一、元「ニートビーツ」「Radio Caroline」であり現「The Symphonix」のドラマー楠部真也、上原子を演奏隊に、増子本人がボーカル。
ゴリゴリのギターとこの日限りであろう豪華なタッグに観客は酔いしれた。
■「うたのうた」
ここで登場したボーカルは梶芽衣子!
映画『野良猫ロックシリーズ』『女囚さそりシリーズ』で女優、映画『キル・ビル』にも使用された「修羅の花」などで歌手活動をする、あの、カジ、メイコ、だ!
怒髪天との接点は増子との対談。「増子さんのこと、大好きなの!」と梶が語るほど意気投合し、今回のゲスト参加が決定したという。
凄みと愁いを帯びた歌声で、怒髪天の名曲「うたのうた」が違う表情を見せた。
■「なんかイイな」
斉藤和義と上原子によるツイン・ギターで、ボーカルは和義。
2本のギターというシンプル・セッティングなのに、いきなり和義ワールドに引きずり込まれる。これには観客も脱帽。うっとりと聴き入った。
■「杉並浮浪雲」
「THE BACK HORN」の菅波栄純、北海道出身で怒髪天の先輩である上田ケンジ、「勝手にしやがれ」の武藤昭平が演奏。
そこに「BRAHMAN」のボーカルTOSHI-LOWが乱入。「BRAHMAN」では決して見ることができないであろう横山やすし風コスプレでコミカルに登場し、フロアはもちろん、怒髪天メンバーの度肝を抜いた。
■「酒燃料爆進曲」
怒髪ライブでもお馴染みのチューンをぶちかましたのは、「BEAT CRUSADERS」と、上原子の幼馴染みである「bloodthirsty butchers」の吉村秀樹。
妙に楽しそうなお面陣に、ほろ酔いの吉村ギターが加わり、これぞ酒祭り! 飲めや歌えやの大騒ぎだ!!
■「小さな約束」
怒髪天との交流が長い北海道出身バンド「the pillows」が登場。
洗練されたピロウズ・サウンドで奏でられるナンバー。ピロウズが怒髪天を演奏する、というだけで、見る人が見たら感涙モノだ。
■「愛の嵐」
ぞくぞくとステージにガラの悪い人たちが集う。そう、氣志團だ。
復活後も相変わらずのエンターテイメントぶりを発揮し、観客の心を鷲掴みにした。
■「サスパズレ」
ここでようやく、我ら怒髪天メンバーが揃って演奏。
この曲は、怒髪天が初めて同会場である渋谷AXでワンマンを成し遂げた2006年1月にも演奏したナンバーだ。
あの日と今回では、観客の数も演者の数も違うけど、怒髪天の全力投球ぶりは同じ。
もちろん観客だって全力返球で応じる。
参加していたゲスト陣もわらわらとステージに登場し、メンバー、ゲスト、オーディエンスは、右へ、左へ、手を大きく振って、「ラ~ララ~ラ~♪」の大合唱。
最後は、ゲストたちによってモミクチャにされ、次々と胴上げされた怒髪天メンバー。
空に舞うメンバーを見ていると、祝福、お祝い、感謝、笑顔、泣き顔、感無量、幸福、万歳、おめでとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう。そんな言葉が浮かぶ。
■「美学」
鳴り止まぬアンコールに応え、怒髪天メンバーが再び登場。
「俺たち(メンバーと観客)に一番ピッタリの曲だから」という理由で「美学」を演奏した。
ちなみに顔でも泣いていた増子だが、泣いていたのはなにも増子だけではないだろう。
贅沢で貴重でサプライズ満載の一夜は、増子音頭による一本締めで幕を下ろした。
いやいや、なんか終わりって感じじゃなくて、幕引き後に何か今から始まる予感がするような祭だったと思う。
今までの25年よりこれからの25年を追いかけたい。
だから、いつも感じるライブ後の寂しさはなく、やけに清清しくてワクワクした気持ちになったのが印象的だ。
今日のとこは、とりあえず25周年でよかろう。
そんでこれから、30周年、50周年と、皆さんも怒髪天と一緒に年取って行こうじゃありませんか!

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