女性自身

2011年3月アーカイブ

ライブ定番曲を集めた怒髪天の初ベスト盤、『D-N°18 LIVE MASTERPIECE(ディー エイティーン ライブ マスターピース)』リリースを記念して、前回に引き続き、増子氏による楽曲紹介をお届けします!
ライブではすっかりお馴染の楽曲群ですが、はたしてどんな想いが込められた曲なのでしょうか?


―DISC2―

■M-1 酒燃料爆進曲

DSC_1266.jpg結局、10年歌い続けている曲。
作った当時はこんなに歌い続けることになると思わなかった。
もう、この曲演らないとライブが終われなくなったぐらい、定番中の定番。
多分この10年、ライブでこの曲を演らなかったのって、2、3回ぐらいしかないと思う。
定番曲になったのは、やっぱり楽しいからだろうね。
お酒の歌って、これまで演歌やブルースに取られていたけど、ロックで歌うのも楽しい。
酒は好き、みんな好き。とにかく酔っ払って騒ぎたい!

■M-2 ドンマイ・ビート

日々の哀愁を笑い飛ばす曲。
実は哀しい曲なんだけど、ライブ向けだし、アホっぽくて楽しい。
こういう泣き笑い的なものって自分の中でも大事なんだよね。
ライブ中のダンスは、もちろんジョン・トラボルタの映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のキメポーズから拝借。
最近は、いわゆる「80thダンスビート」を若いバンドがお洒落に再構築してやっているけど、実際に80年代を体験した俺らが作るとこうなる。
要はダサイ!
このダサさこそが80年代。

■M-3 はじまりのブーツ

1年に何回か、スタートラインに立つことがあるよね。
正月とか入学式とか。
行事として、そこから仕切り直しするタイミングはあると思うけど、個人的な仕切り直しのタイミングは自分で決めていいんじゃないかな、と思って作った曲。

これは「ブーツ」にしたのがこだわり。
バッシュとかシューズとかスニーカーじゃダメで。
ブーツじゃないと、俺が歌っていて力が入らないから。

■M-4 トーキョー・ロンリー・サムライマン

歌詞の冒頭が「真夜中 駅裏 ラーメン屋」だからね、駅裏のラーメン屋って!
すでに一回飲み終わってシメのラーメンを食べるシーンから始まる。
そのダルい中で思うこと、誰もが思うことを歌っている。

DSC_1324.jpg■M-5 ビール・オア・ダイ

この曲もこんなに長くライブで演るとは思わなかったな。
しかし、「タリラリラリラリラ~」って酔っ払った雰囲気出てるよね。
赤塚不二夫的な状況で、いいお酒といい馬鹿具合が出てる。

ビールって不思議な飲み物だよね。
生きてて良かった、と思う飲料なんて他にない。
いくら高級なフカヒレのスープ飲んでも、ビールほど「生きてて良かった」とは思わないぞ。

ニュースで見たんだけど、「ロシアでビールがついに酒の分類に入った」って!
それまで一般食品だったのか、ビックリ。スゴイ国だ。

■M-6 ありがとな

俺が東京に来て良かったなぁ、と思えるのは、自分の仲間がいて東京で新しく友達ができる喜びがあるから。

昔、ラフィン・ノーズがイベントをやってて。
お客さんはいないし、来ているヤツらは数人だけで友達ばっかりだし、朝方はほとんど全裸だし、アニソンかけながら、全裸に塗ったケーキを舐めあうようなバカバカしいイベント。
そのイベントが終わったあと疲れた体で新宿を歩いていたら、同じく疲れたオカマとすれ違ってお互いに失笑。
そういう楽しい時間が共に過ごせるいい仲間に恵まれて、俺は幸せだと思うよ。
俺のまわりは俺も含めて馬鹿な友達ばっかりだし、なんの足しにもならないような友達なんだよ、互いに。
でも、そういう仲間がいるのは人生の宝物。
たとえバンドがうまくいってなかったとしても、その仲間がいれば生きてきて良かったと思えると思う。

ライブ中、歌っているとグッときちゃうけど、自分でグッとこないような曲を作ってもしょうがないからね。

■M-7 俺達は明日を撃つ!

DSC_1390.jpgこの曲は作ったとき、ドカンとくると思った。
これはいい! いい曲ができた! 絶対くるぞ!って。
結局、こなかったなぁ。

だからこそ、今でもライブで演るんだよ。
知らしめてやろうと思って。

今回のツアーで会場限定発売したシングルに「男達のメロディー」(SHOGUN)のカバー曲を入れたんだけど。
この「俺達は明日を撃つ!」は、「男達のメロディー」へのアンサーソングでもある。
歌詞の「誇り守る為に胸に喰らった弾丸の」部分なんかがそうだよね。
俺たちが影響を受けた曲への恩返し。

明日って未知だから恐い。でも必ず来る。
そういう恐いものに対して向かっていく勇気を歌った曲。

■M-8 男は胸に...

ライブでは、「俺たちは渡したから、お客さんたちに持って帰って欲しい」という気持ちで歌っている曲。
男って基本的には駄目なんだけど、それでも、だからこそ、強がっていくもの。
自分の駄目さを知らないと何もできない。過信するべからず。

■M-9 宿六小唄~ダメ男に捧ぐ~

俺は男に生まれてきて良かったよ、この「おとこうた」を歌えて。
こればっかりは男じゃないとね。
ちょっと寅さん的な部分って男ならみんな持っていると思うんだよ。
そういう男のダメっぷりを歌った。

■M-10 ロクでナシ

「ROCKでない奴はロクデナシである」という格言。
「ロックはろくでなし」と思う人もいるかもしれないけど、価値観の転換。逆転の発想。
まぁ、これは強がりだな。

■M-11 つきあかり

俺が今まで作った曲の中では、「俺の葬式に流してくれソング」のNO.1。

自分でもバランス良くできた曲だと思う。
たいがいは歪つなものが出来て、その歪つさも好きなんだけど、何年かに1回ぐらいあるわけ、すごくシンプルに言いたいことがまとまる時が。
「サムライブルー」もそうだったけど。

3月23日、素晴らしいアルバムが到着します! 怒髪天のライブ定番曲ばかりをたっぷり20曲も収録した『D-N°18 LIVE MASTERPIECE(ディー エイティーン ライブ マスターピース)』。
初心者でもすぐに怒髪天が分かる、トビキリ楽しい2枚組です!!


今、新しいお客さんが増えているからこんな一枚があればいいな、と思って作ったアルバム。
テッパン中のテッパン、ライブの定番曲ばっかり選んだ作品だから、間違いない!

キャリアの長いバンドでありがちなベスト盤は、「こっちのアルバムにはこの曲が入ってるけど、こっちにはこの曲が入ってない!」というシステム。
それは腹が立つから、いっそのこと2枚組にして詰め込んだ。

DSC_1134.jpg最初は"怒髪天の十八番"で18曲の予定だったけど、結局、計20曲に。
選んだ基準は、ライブで演っている回数を数値にして演奏回数の多い順。
メンバーみんなが自分のベストの曲を選んでいたら、まったく収集つかなくなるから!

演奏順に選んでみたけど、結果的には、どの曲も大事な曲ばかりになった。
良くこんなにいい歌ばっかり作ったものだな。

リリースの年数を考えると、やっぱり演奏回数が多いのは、「酒燃料」、「宿六」、「ロクでナシ」あたり。
最近だと「オトナ」とか「労働」が増えてきている。

何度もライブで演奏するということは、俺たちが楽しいから何回も演りたくなる曲ということ。
お客さんも楽しいし、俺らも楽しいよね。
このアルバムは新しいお客さんにもお勧め。
今から怒髪天のアルバムを全部揃えるのは大変だからね。

― DISC1 ―

■M-1 キタカラキタオトコ(フルバージョン)

CMでは「桃屋のザーサイ食う男~」と歌っている曲のアルバムバージョン。
歌詞の構想は、上京してすぐの頃から温めてきたもの。
こういう郷愁ソングは、しんみりし過ぎても駄目だし、アッパーだと哀愁が伝わらない。
ちょうどいいバランスで完成したと思う。
東京に来た頃は、北の国から出てきた者としての誇りも負い目もあったんだよね。
でも、それを忘れたことはないし、いつか歌にしたいとずっと思ってきた。

■M-2 喰うために働いて 生きるために唄え!!(新録バージョン)

去年のライブで「勝手にしやがれ」と一緒に演った時に、俺らが考える以上の素晴らしい出来で。
1回だけじゃもったいないから、もう一度録って収録した。

DSC_1162.jpgなぜ、バンドが長く続いてきたか。
この曲が答え。
「喰うために働いて 生きるために唄え」
これは、自分たちのスローガンだから。

昔、札幌時代に先輩と一緒に飲んでいるときに、良く言ってたんだよ。
「喰うために働いて 生きるために唄え」って。
そのころから言ってきたスローガン。

その先輩もまだバンドをやっていて、こないだ親父バンドコンテストかなんかで優勝してたからね!
先輩もまだやってるんだよね、「喰うために働いて 生きるために唄え」を。さすがだな!

■M-3 オトナノススメ

これまで世界を見渡しても「大人はつまらない」って曲しかなかった。
往年のパンクも名文句『DON'T TRUST OVER THIRTY』に対する自分なりのけじめ。
この曲をライブで演奏すると、すごくお客さんが盛り上がってくれて。
老若男女に伝わってて面白いよね。

■M-4 ド真ん中節

ライブではいつも「いったるぞ!」という気持ちで歌っている曲。
この曲は、誰の中にもある気持ちを代弁していると思う。
言いたいことがなくなるんじゃないかと思ったぐらい、この曲では言い切った!
大きなモチーフを歌うことも大事だよね。誤解も覚悟で。

■M-5 GREAT NUMBER

このジャパニーズロックは、もっと世界から評価されてもいいはずなんだけど。
今のところ、特に動きはないな。
一昨年のARABAKIで初披露したんだけど、お客さんとの化学反応が凄かった。

DSC_1319.jpg■M-6 労働CALLING

働く者の誇りと哀愁を歌ったワークソング。
みんな働いているわけじゃない、いろんな職業があるけど。
そこに誇りを持ってほしい。
辛いこともあるけど、喜びもある。
ライブで歌うときは、「働け!」という号令を、お客さんと、そして自分にも送っている!
なかばヤケクソで転がっていくぞ!

■M-7 全人類肯定曲~豪華管楽器隊参戦編~

ライブで「全人類を肯定するということは、自分自身も肯定すること」という俺の気持ちを、みんなに聴いてもらっている曲。
悩んでいる人がこの曲をライブで聴いて体を動かして、気持ちが楽になればいいなぁ。
この曲では、でっかいことに触れる曲に挑戦した。
作り終わったあとに、俺はすっごい細かいモチーフで曲を作るタイプだな、と再確認した。

■M-8 セバ・ナ・セバーナ

ライブに来てくれたお客さんにお礼を言いたくて作った曲。
あんまりシリアスにお礼を言うと重たいし、泣いちゃうから、バカな曲でお礼を言いたくて。
でも結局は泣き笑いになっちゃうけどね。

■M-9 NO MUSIC, NO LIFE.

フェスでピッタリな、音楽好きのヤツらに贈る曲。
音楽がなくても死にゃしないけど、なにか足りない。
すき焼きが牛肉じゃなくて豚肉だったときと同じくらい、足りない。
やっと入った店にビールがなかったときと同じくらい、足りない。
音楽ってそういうものだよね。








怒髪天がi-Tunes限定の配信アルバム『D-N°18 LIFE MASTERPIECE』(ディーエイティーン・ライフマスターピース)を2月23日に発表しました!
3月23日に発売になる『D-N°18 LIVE MASTERPIECE』とあわせて「怒髪天をもっと知りたい」という欲深いアナタにオススメするアルバムです。
そんな濃い作品を増子氏が解説してくれます。どうぞ!

DSC_1151.jpg今回の配信アルバムは、転機になった曲とか、思い入れがある曲をメンバーが持ち寄って選んだ18曲入り。
しかし選曲は難しかった。
自分らで出してみて思ったけど、やたらコアだよね。
怒髪天のことを知って「いいな」と思ってくれて、それで「もっと怒髪天を知りたい」と思う人に聴いてほしい。
なにしろ濃すぎる(笑)

ライブの定番曲や怒髪天の代表曲は、3月23日にリリースするベスト盤『D-N°18 LIVE MASTERPIECE』に2枚組でちゃんと入っているから。
それを聴いてライブに来てくれたら、すぐにでも楽しめる。

今回のi-Tunes配信アルバムは、ロック部門のデイリー2位にランクインしたんだよ。
ということは、なんと、世界で2位!!


配信アルバムの曲をいくつか紹介しよう。

■M-4 「吠-HOEROU-郎」

ロック的な要素と昭和的な要素、ジャズっぽさも入ってミックスされた1曲。
すごい自分の中で大きい曲。
なにしろこの曲に、俺がカッコイイと思う世界が全部、詰まっている。
作れたのがすごく嬉しかったなぁ。

ちなみに、ライブのセットリストを作るとき、よく俺は「吠-HOEROU-郎」を候補に入れるんだけど。
すぐに却下される(笑)


■M-7 「夢と現」

俺の中でとても大事な曲。
俺からみた俺目線じゃなくて、もっと俯瞰で客観的に見た歌詞に挑戦した曲で。
アナウンサーがニュースを読むような感じで、ただ羅列する。
それで、点と点がつながる。
自分の感情を入れず、寄り添い過ぎず、離れすぎず、まるで写真のような。

DSC_1280.jpgそんなドライに書いた歌詞の中で、最後に

― 夢は夢のまま壊れていっても
   誰もが 夢見ずに生きる事なんか出来なくて ―

と加えているけど、実は最初はこの部分はなかった。

だから、当初は救いもなくて、ひとつの光も見えない、絶望オンリーな曲だったし、俺はそういう感じも好き。
でもメンバーと話してて「最終的にちょっと開けるほうがいいんじゃない?」という話になって。
道標を作るのはどうなのかな、と迷って迷って、そうとう考えた。

この曲は2003年のアルバム『TYPE-D』に入っている曲。
36、37歳ぐらいなんだけど、今思えばそれでも若かったな~と思う。
俺の気持ちを最後に付けることによって、随分、曲の印象は変わった。
それが成功だったと思う。
だからこそ、もう一度、演奏したいと思うし、このベスト盤にも入った1曲なんだ。

■M-10 「むしけらブンブン」

この曲にこの歌詞を書いて提出したときに、普段は驚かない友康(怒髪天・ギター)がすごく驚いていた。

ひとつのモチーフがあって、自分の生活の中に取り込む。
例えばこれならフランツ・カフカの小説『変身』をモチーフにしたわけだけど。
その狭い世界を書いた。
演劇で言うとセットが動かず、密室の中で行われた世界。
そういう書き方をする転機になった曲。
曲がすごく変な面白い曲だったから、カフカの世界がすごく合っている。

とはいえ、カフカの解釈は俺なりのもの。
自分なりの解釈で、ちょっといい加減な形もいいかな、と。

■M-14 「オトコミチ・ケモノミチ」

この曲はテレビアニメ『銀牙伝説WEED』のサントラとして発表した曲。

もう、とにかく最高にカッコイイ曲。
アニメのシーンに合わせて作った曲だからライブでなかなか出来ないのが残念。

■M-15 「泣いてばっかのオマエに...」

これも大好きな曲。
俺らはサビ頭の曲も多いけど、この曲はイントロからAメロ、サビ、ラストと歌詞の世界がまとまっている。
歌詞の中で起承転結がうまく書けた。
自分で書いた曲だけど、ライブでやるとグッとくるもんなぁ。
DSC_1360.jpg


女性自身PCサイト

ナニワ珍遊道

ブログプロフィール

「増子が論ずるのだ!」とばかりに、怒髪天のボーカルにして男の中の男・増子直純が語り尽くす「現代日本の問題点」。今の世の中、男でいきるることは難しい…しかし、俺たち男としてしか生きられない。女子たちよ、真の男の姿を知れ。王子だ、貴公子だという前に「男の心」を見つめようぜ!
怒髪天オフィシャルHP
怒髪天テイチクエンタテインメント/インペリアルレコードHP

ライブ情報

カテゴリ

2012年4月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30