芸能グラビア担当のY田(34歳)と申します。忙しいのは大嫌いな編集者です。
はっきり言って仕事なんてめんどくさいので、四六時中どうサボるかばかり考えています。
そんな僕ですが、編集者って面白い職業だな、と思う瞬間もあります。
例えば昨夜なんですが、本誌T編集長とともにパラダイス山元さんと飲みに行き、お話を聞かせていただいたときなども、まさにそんなことを感じる瞬間です。
パラダイス山元さんはご存知、マンボミュージシャンであり、「マン盆栽」家元であり、芸能界で1,2を争う餃子作りの達人であり、さらにはアジア唯一の公式サンタクロースでもあるという極めて多芸、多趣味な表現者でいらっしゃいますが、この日は中野の居酒屋で、現在挑戦中という「マイル修行の旅」について、いろいろお話してくださいました。
「マイル修行」については話せば長くなるので簡単に(乱暴に)言うと、ただマイルを貯めるがために、例えば1日に「羽田―伊丹、伊丹―松山、松山―伊丹、伊丹―羽田」といったような、まさに"修行"としか形容できない過酷なフライトを敢行する行為のこと。
今年に入ってすでに900フライトした、とか、最近はほとんど機内食しか食べていなくて20キロやせた、とか、星野圓道も真っ青の修行僧っぷりにももちろん耳を疑うばかりなのですが、さらに驚かされたのは、パラダイスさんが「今は空弁とかが話題だけど、ローカル空港にはメディアには載らないようなもっと面白いものがたくさんある」とか、「あるローカル空港の周辺は驚くような好景気で、そこから透けて見える経済の形がすごく興味深い」とか、さまざまな視点を持ちながら"修行"をしていらっしゃるということです。
こうした、普通に生活していたらなかなかお会いできないようなアイデアや考え方を持った方々とお会いする機会に恵まれていること。そしてそうした方々と酒を飲み、話を聞くことができ、さらにはこちらのバカ話にも付き合ってもらえること。これは編集者だからこそ享受できる贅沢な時間のような気がします。
あ、ついでに書いておくと「普通に生活していたらなかなか会えない人種」といえば、T編集長もまさにそんな人間です。幾多の修羅場をくぐりぬけ、伝説的なスクープの数々を飛ばしてきた会社きっての名物編集長は、典型的な「口から生まれた人」......いや、卓越したコミュニケーション能力を備える方なのですが、この夜も、かつて●●の●●を入手したときの●●な手口、韓国取材で●●に●●してもらった思い出、●●の●●は●●だから最高、などといった、とても2児の父とは思えない......いや、「編集者かくあるべし」という、ためになる話をいろいろ披露してくださいました。
いやあ、勉強になります! やはり編集者たるもの頭のネジを2,3本ゆるめないと......いや、常識にとらわれない柔軟な思考力を養わないと、いい仕事はできないんですね。
「Y田くんって謹厳実直だよね」「二宮金次郎みたい」と会う人会う人に言われてしまう、真面目一筋の僕にはハードルが高すぎる職業ですが、なんとか定年まで誠心誠意勤め上げて参りたい所存です。
そんなこんなで中野で1軒、阿佐ヶ谷で2軒とハシゴして、もうみんなベロベロに酔っ払ったので、さすがに解散しようか、と時計を見ると気づけば深夜3時。いやあ、働きすぎたな......って思ったんだけど、よく考えたらただ飲んでただけ。こんなんでも雑誌は出続けるんだから不思議です。ただまあ言い訳するようですが、歴史がそうであるように、編集記事の大半も夜作られる。これもまた事実なんですけどね。
ちなみにパラダイスさんは翌日、というかその日6時に起きて1日11フライトをやりとげたとのこと。いやあ、すごすぎます。僕なんて「外回りです」って嘘ついて2時まで寝ちゃったのに。













