いつも女性自身WEBをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、残念なご報告をしなければなりません。
本誌でも4度にわたって特集を組んできた、重度のヒルシュスプルング病のベビー・古谷美香子ちゃんが、現地時間8月7日12時20分、米国の病院で亡くなりました。
1歳8カ月でした。
移植手術自体は成功したものの、術後の回復が思わしくなく、拒絶反応や血液感染が起こってしまったのです。
残念な思いでいっぱいです。美香子ちゃんのご冥福をお祈りしています。
今後は、美香子ちゃんのような、海外での臓器移植は減っていきます。
'08年、自国外での臓器移植手術を自粛するよう求める「イスタンブール宣言」が採択されたことで、世界的に、臓器移植はできるかぎり自国で行う方向へと動いています。
日本でも今年7月17日に「改正臓器移植法」が施行され、これまで禁止されていた「15歳以下の子供の国内での臓器移植」が可能になりました。
でも、実際に移植医療を行うためには、国内で「ドナー」が現れなければなりません。
皆さんは、自分が、そして自分の肉親が、臓器提供者=「ドナー」になる可能性を考えたことがあるでしょうか。そして、自分や自分の肉親が、臓器提供を待つ患者=「レシピエント」になる可能性を。
もし、自分の子や孫が、美香子ちゃんのような重病で生まれ、移植手術以外に生き延びるすべがない状況におかれたら、移植を望む人は多いでしょう。それはつまり、ドナーの出現を望むということ。
でも、自分の子や孫が、ある日突然不慮の事故にあって、脳死状態になったとしたら、我が子を「ドナー」として提供しようと、どれだけの人が思えるでしょうか?
多くの「脳死にあてはまる子供」というのは、突然の出来事(不測の事態でそうなることが多いのです)で「ドナーになれる立場」になります。
親にとって、つい昨日まで元気だった我が子の「突然の脳死」を受け入れるのは、きっととても難しい。ましてドナー提供となれば、「有事」に初めて考えて、導き出せる結論ではないでしょう。
身内の臓器を提供する、という決断に至るためには、何も起こっていない状態のときから考えておく必要があるのです。
臓器提供については、いろんな考え方があります。賛成意見もあるし、もちろん反対意見もあります。
ただ一つ言えるのは、美香子ちゃんのような命を繫ぐためには、確実にドナーが必要だということです。
「ドナーになったら」「レシピエントになったら」という両方の立場を想定して、一度じっくり考えておくことが、美香子ちゃんのような命を救うことに繫がるのだと思います。
美香子ちゃんのお母さんが娘にあてて書いた手紙が、8月24日発売の本誌に掲載されています。
「レシピエント」のお母さんの思いを、ぜひご覧になってください。

*15歳以上の「臓器提供をする意思」は、日本臓器移植ネットワークのサイト(http://www.jotnw.or.jp/)で登録できます。こちらでは「臓器移植を希望しない意思」を登録することもできます













