女性自身
2010年6月 5日 01:12

ある予感

アタシが、今生きている世界は、ナント狭いんだろ。coldsweats02 毎日、母のことを思い、母に振り回され、母に笑わされ、時には、母に苛立ち、という具合に母一色だもんねえ〜 

ナンたって、撮影が、あるだ〜ね。movie

先日、母が、初めてカメラの前で<荒れた>んだよ〜angry っつうか、母が、荒れたから、即カメラを回した、と言う方が、正しっかsign01

最近の母は、カメラに慣れちゃってるカンジが、する。あんまりアタシのカメラに反応しなくなっているんだよね〜。それだけアタシが、母に対してカメラを向けているっつうこともあるし、母には、そんなアタシの光景が、日常化しているのかも知れない。

あるいは、認知症が、悪化しているのかも知れないなあ・・・ catface

で、母が、荒れた理由は、初期アルツハイマー病の診断から早くも2週間経ち、再び脳神経外科に行こうって誘ったのをエラク嫌がって、怒ったんだよ!

「私しゃ、どこも悪くない。ナンで脳の医者なんかに行かなきゃならない!!」ってさ。まあ、母の根拠なき自信ですけど、ね。でも、きっと、MRIや認知症を診断する長谷川方式は、イヤだったんだろ〜な。そのイヤだったっつう感情だけが、残っていたんじゃないの。何となくそんな気が、するよ〜 think 

母の脳と胸のCTスキャン.jpgだって、アルツハイマー病診断後、疲れたらしくその後2週間、一度も家の外に出ず、だよっ!!その間、アリセプトを処方されて服用、3回大下痢(本人申告だけど)までしてさ〜

う〜ん、ここが、ムズカシイとこですな。介護する立場 vs. 介護される立場という関係。ちまたには、いずれも、いずこも介護する側のハナシは、多いわな。とっても親切に、忠告をしてくれる諸先輩たちも、完璧に介護する側からの視点の発言。(いや、もっちろん、ありがたく拝聴してますよっ!scissors

でもさあ、介護される人間の立場のハナシや感情的な気持ちを綴ったモノは、あんまり見かけないような気がする。特に母程度のアルツハイマー病の人のハナシ。介護される側にとって何が、ベストなのか。これってホント、人様々だ〜ね。十人十色のはず、だよね。でも、アタシらは、一般的にマニュアルがおスキ。マニュアルは、ココロの安定剤みたいなのかもね・・・

母にとって何が、ベストなのか。更に母のベストは、他の介護される人のベストとは、限らない。しかも、介護側のベストとも、必ずしも一致しないじゃん。

ああ、
大いに悩むよっ
sign03

昨日の午後、母に思い切ってインタビューして聞いてみたんだ〜「忘れていくってどんな気持ち?」って、さ。もちろん、撮影したよ!母は、素直に「忘れた、ということを思い出す時もあるけれど、何を忘れたんだか、全く分からない。もう諦めの心境だよ。」ってカメラに向かって言ってくれた。

ここで突然なんすけど、アタシ、この母の最新映画で、ドキュメンタリー映画から足を洗うような気がしますって、まだ完成してもいないのに、そんなコト、言っていいのか〜happy02 でも、これ、確信的な予感sign01

一つには、これまた確信的に、アタシは、これから先、母以上の被写体に出会えるとは、思えないから。少なくともこの「此岸、彼岸」は、アタシのドキュメンタリー映画における集大成になるだろうって感じている。撮影中にこんなコト、思うのは、初めてなんだけどさあ〜 wink

笑う母(母の誕生日).jpgとにかく、母には、いっぱい笑ってもらいながら、up彼岸に辿り着いて欲しい・・・アタシの今や彼岸、いや悲願だよっ。

と思いつつ、カメラを回すのであった。













 


プロフィール

sekiguchi

関口祐加 最新作 『此岸 彼岸』

1957年5月、横浜本牧生まれ。
フト気が付けば、すでに在豪28年目、日本に住んでいた時よりも長くなり、唖然。映画を作り始め20数年たつが、母親は、今に至るまで私が、何をしているのか全く分からず。だって、今回の「THEダイエット!」で、やっと監督作品3作目と超寡作。最新ドキュメンタリー映画作品「此岸、彼岸」は、そんな母を被写体に2009年9月に撮影が始まったばかり。更には、<衝撃的な>初劇映画作品「嘘をつく女」をメノポが、ヒドクなる前に作るのが、大きな夢ですっ!「戦場の女たち」「When Mrs. Hegarty Comes to Japan」「THEダイエット!」(原題:Fat Chance)ともに、内外で受賞数多数。

2010年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

ご意見ご感想はこちら

blog@jisin.jp
※ いただいたコメントは、当ブログで紹介させていただく場合がございます。ハンドルネームを明記の上、メールをご送信ください。

©2009光文社
All Rights Reserved.