女性自身
2010年7月16日 23:14

THE COVE 鑑賞!

お久しぶり〜っすsign01ああ、言ってもショーナイけど、暑い、暑い、暑いわ〜sun これまた、久しぶりの日本の夏に、バテバテのアタシだわん。sweat01 母も相当参っていて、我が家は、二人でグデングデンの状況ざんす。coldsweats02 

日本の夏は、湿気があああああ、ああ、耐えられん!bearing 去年の7月は、「THEダイエット!」公開時に合わせて帰国したけど、こんな暑かったかいな? ま、滞在が、2週間と短かくて、あんまり記憶に残ってないんだけど、さ。

さ〜て、これまた久しぶりに映画のハナシをいたしやしょう。(ってアンタ、一体ドコの人?)いや、実はさあ、ホントは、韓国映画の「息もできない」をずうっと、ずうっと、見たい映画ナンバーワンだったのね。横浜のシネマ、ジャック&ベティでやってたし。ああ、でも、哀しや、やっていたっつう過去形になりましたがな〜weep 

だって、さあ、母との生活は、毎日、何が起きるか、全く分からない。撮影の予定が、あるようでなく、ないようで突然撮影開始、みたいな状況で、予定は、常に未定状況なんす〜coldsweats01 気が付けば、「息」の公開期間は、とっくに過ぎていたという有様だった。ガガガ〜ンだわさ。 downpunch

で、最近、映画館に行ってまで強烈に見たい映画もないしなあ、なんて思っている時に、先輩の浜野佐知監督(ピンク映画300本以上監督をした猛者で、とっても個性的な自主映画制作を続けている尊敬する大先輩!scissors)をインタビューするという機会に恵まれたの。浜野監督のドキュメンタリー論は、とってもオモシロかったんだけど、今は、映画鑑賞のハナシなんで、ここでは、パスするねっsign01

その時、浜野監督から「THE COVEは、すっごく面白かったから、見なきゃ。」と直々聞かされ、突然にそっか、じゃ見ようかって初めてココロが、動いたんだ〜アタシ一人だけだったら、見たかって?うーん、ビミョーかなあ。sign04

The Cove-1.jpgいやさ、申し訳ナインだけど、この映画の倫理問題やら、上映禁止活動なんて、あんまりアタシの視野には、入ってなかったのよ。そんなコトより、こういう環境問題のテーマで活動家が、主役の映画って、見る前から、答えが分かっちゃってるじゃん、というのが、今一つ、アタシの気が進まなかった理由だったのね。ま、時間のある時にでも、DVDで見るっべさーって考えてた〜 happy01

The Cove 2.jpgでも、浜野監督は、「いや、この主人公のアメリカ人のおっちゃん、奥崎謙三並みに狂信的で、オモシロイんだよ。」と言うではないかsign03 ナニナニ、奥崎謙三(ゆきゆきて、神軍)みたいにクレイジーだって?へええ、と突然に、興味が、ムクムクっと湧いて来た。

ドキュメンタリー映画のエッセンスなんて、とってもシンプル。客を引っ張ってイケル被写体が、いるかどうかだよっsign03 good

という次第で、梅雨rain は、どこなんだ〜というカン照りの昨日の午後、横浜伊勢佐木町の映画館に足を運びました〜(せっかくだっちゅうに、この映画館の写真telephoneを撮り忘れたっ!コレも暑さのセイさ〜)

午後3時の上映回だったんだけど、ありゃりゃ、というぐらいまばらって、アンタ、そりゃあ一般ピープル(コレも浜野監督語だよ〜ん!)は、働いていますがな。wink そんでもって上映反対の熱も冷めちゃったみたいだったしね。ちょっと残念だわ〜 gawk

結論から言いますとね〜アタシャ、感動して泣いちゃったんだぜ〜。crying そして、笑っちゃったりもしたんだ。つまり、「ザ・コーブ」は、アタシのコトをキチンと笑わせて、キッチリ、泣かせてくれた映画だった、というコト。極上のサスペンス映画仕立てになってましたね〜scissors

今の日本国内の議論は、イルカの追い込み漁は、日本の文化だからとか、アメリカ人のスタッフは、隠し撮りをしたとか、そういうことで上映禁止運動が、どこかでは、起こっているざんしょ?

確かに、そ〜ゆ〜倫理のハナシは、とってもよく分かる。でも、個人的には、飽きちゃった。だって、アタシ、映画を作る同業者、同じ穴のムジナ人間だからさあ。

我が師、原一男監督も「スミマセン、スミマセンねえ。」とココロで手を合わせつつ、土足で人の家に上がっていくのが、ドキュメンタリー映画、いや、そう言い切っちゃダメっか。だって、多分、そんな野蛮なコトしない、とっても<良識的な>映像作家の方が、多いだろうから、さ。でも、それをしちゃう、出来ちゃう監督が、面白いドキュメンタリー映画を作れる、と言ってるワケだよ。

ただ、主役のリック・オバリーは、奥崎謙三には、適わなかったなあ。かなり、メラコリックでセンチメンタルな中年のおっさんでしたがな。全世界の人気者になった、あのイルカの「フリッパー」を飼育し、テレビ番組に協力したコトを深く後悔し、さらに、現代の巨大産業であるイルカ・ショーを作り出してしまった罪悪感にさいなまれた上での行動なんだ〜。自分が生み出したものを破壊しなけりゃ、という使命感だけが、彼をつき動かしている。そう、彼の懺悔の心の旅が、テーマなんだよね。そんなリック・オバリーが、情熱と命を賭けて止めさせたいのが、和歌山県太地町のイルカの追い込み漁、というワケ。

いや〜やっぱり、映像の力は、スザマシかったですよ。入り江が、イルカの死骸で真っ赤に染まっていく。そして、監督は、そのことを効果的に観客に突きつけてくる。衝撃以外のナニモノでもないよ〜、やっぱり!

この血の海の前には、日本の文化もクソもミソもない、と思わせるように編集でキッチリ、つないで見せてくる。つまり、アチラは、ワレラ観客を説得しにきているんだよ。ここは、ノルか、ソルか、なんだ。そりゃあ、アメリカ人だって、アタシらだって、ブタだって、牛だって食べるだろう、という議論になるんだけど、さ、議論は、やっぱり議論でしかないの。この血の入り江の映像の力の前には、全く無力な議論だ〜ね。

ここで、ドキュメンタリー映画は、公平、かつ客観的に見せなけりゃイケナイっていうお方も多いざんしょこれにもねえ、ゴメンチャイ、飽きちゃった。少なくともアタシは、公平、客観性を建前としているジャーナリストじゃないんだからさ〜勘弁してくれ〜って気分ですな。shock

アタシの映像作家としての立場は、とっても明確。ストーリーテラー、語り部なんす。だから、ストーリーを語るためには、色々な手段を駆使するのも厭わない、とまあこうなりますがな。

この「ザ・コーブ」でも監督の決定は、<隠し撮り>だったんだよ。だって、<隠し撮り>しなかったら、この監督が、作りたいと思う映画が成立しないからね〜そんで、<隠し撮り>するための段取りが、この映画のストーリーにもなっている、というワケ。そ、アタシら、最低の人間でしょ〜がsign01ナンとでも言いやがれ〜だよっ。

ただ、さあ、アタシが、この「ザ・コーブ」が、ガゼン、面白かったのは、BIG PICTUREを考えさせられたコトだった。何とかイルカ漁をカバーアップしようとする日本政府とその役人達(農林水産省だね)。特にあの、お役人さん。捕鯨問題でも必ず出て来る、あのおっさん。とっても理知的で、ま、確かに毎朝鏡の前に立って、髪の毛をキチンと整髪する時間を割いているんだろうなあ、と思わせる人。(笑っちゃいました、スミマセン!)

カリブ海の島々の人々から日本に賛成投票してもらうために、巨額な国民の税金を使って、魚の水揚げ波止場を提供するも、現実には、鶏の保存庫としてか使っていない、という事実・・・

う〜ん。そこからツラツラと考えたのは、日本国の捕鯨・イルカ問題は、かなり歪んだナショナリズムの表現なんじゃないか、っつうことだ。太平洋戦争中の国威掲揚の発動に似たようなモンが、捕鯨・イルカ問題に出ているんじゃないか?

思えば、太平洋戦争に突入したのも、<お前ら西洋だって植民地主義をやってきてんだろ〜が、俺たちが、やってどこが、悪い>みたいなゴリ押し的な、ちっぽけな島国の、さらにちっぽけな陸軍軍部のプライドの誇示だわさ。(あれ〜そー言えば、環境問題の中国という国も同じような発言してるねー。)

アタシは、見終わってそんなコトを考え始めたんだ〜

そうね、それと、もうちょっと、リック・オバリーの人物像のプライバシーに迫って欲しかった、と思ったかな。やや物足りなさが、残ったね。

そして、一番、知りたいのは、プロダクションの予算だよ〜。数億円にいってるべ〜どーやって集めんたんだよおおおおお?環境保護団体は、やっぱり、金があんのか?

ま、は、ともあれ、「ザ・コーブ」一見の価値あり、だよん〜批判、批評は、見てからだね!!

最後に、この映画を映画館で見ろ、と言ってくれた浜野監督には大感謝だよん。
good

The Cove.jpg 







プロフィール

sekiguchi

関口祐加 最新作 『此岸 彼岸』

1957年5月、横浜本牧生まれ。
フト気が付けば、すでに在豪28年目、日本に住んでいた時よりも長くなり、唖然。映画を作り始め20数年たつが、母親は、今に至るまで私が、何をしているのか全く分からず。だって、今回の「THEダイエット!」で、やっと監督作品3作目と超寡作。最新ドキュメンタリー映画作品「此岸、彼岸」は、そんな母を被写体に2009年9月に撮影が始まったばかり。更には、<衝撃的な>初劇映画作品「嘘をつく女」をメノポが、ヒドクなる前に作るのが、大きな夢ですっ!「戦場の女たち」「When Mrs. Hegarty Comes to Japan」「THEダイエット!」(原題:Fat Chance)ともに、内外で受賞数多数。

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