女性自身

ドキュメンタリー映画の最近のブログ記事

2011年2月 7日 15:41

いよいよ正念場!

2月に入って、色々と動き出しているsign01まずは、制作会社の起ち上げだ〜goodhappy01 いよいよ正念場sign03ここからが、大変な道のりっすねえ。

まずは、制作資金を集めなきゃ〜正確には、映画仕上げ資金だ〜ね・・・confident

母を撮影して、1年以上、正確には、1年と5ヶ月が、経った。 FULL HDで、データ撮影をして、すでに3 tera目sign03 のべにして何十時間なんじゃろか。bleah

ああ、かつて、アタシの学生の一人が、150時間もの時間を撮りまくった猛者が、おった。オージーの学生でしたわ。coldsweats02 卒業制作ざんしたが、150時間から、20分のストーリーの映画を作るのが、危うかった!! そ、やたら、撮っても作品には、ならんっちゅうことだね〜

アタシの周囲の意見は、今、真っぷたつに分かれてんの〜

1. もう十分、早く作品にしろ。(映画関係者に多し!)

2. もっと、母の状態が、悪くなるまで撮れ。


確かに、日本のドキュメンタリー映画は、5年、10年、と撮られるコトが、多いっすね。
監督は、いつ、どこで、見切りをつけて、よし、作品になる素材が、ほぼそろった、と決断するのか。

いや、正確には、見切りを付けないと、これでいいんだ〜とは、いつまでたっても思えないのが、我らドキュメンタリー映画の監督じゃなかろ〜かい?

肝心のアタシ?

アタシは、もっちろん、1ざんすよ。

毎日、撮った素材に触れ、母との密着した生活の中で、いつも<ストーリー>を意識してカメラを回している。つまり、FIRST HANDの情報を感じ、持っているのは、アタシで、
よし、機は熟した、とここのところ、思っているからね。

ところで、またまたありがたいことに、そんなアタシの新作に取材が、集中しているざまーす。shineshineshineshine

まずは、クロワッサンの取材を受けました〜scissors

3月10号の<女の新聞>という介護コラムに取り上げて頂けるそう。ライターさん、編集部、カメラと全員女性でしたっsign01頼もしいっす。

次に、NHKの取材も2件、入っていマス。

まずは、私へのインタビューを自宅の仕事をしている環境で、ということで、慌てて片付けたのが、滞豪29年の末、持ち帰ったモノたち・・・

カワイソ〜にまだ段ボール箱に入ったまんま、なんすけど、ね
happy01

主に映画関係の本や、DVD、教えた教材、監督になってから過去に書いたシナリオ、シノプシス、そして、CDと写真を少々。後は、洋服とカバンも、これまた少々、ざんす。

これから、もっと、もっと持ちモノを少なくしてイキタイなあ。

滞豪29年の垢.jpg色々なモノ、コトを削ぎ落としていく残りの人生、だ〜ね。

あれれ?何でこんなハナシになっちゃったんだろ?




















ココ数日間は、ナンなのさ〜スリルとサスペンス、満載やねsign01しっかも、撮影して、チョーヘロヘロ、だにこうして、セキララ☆ブログを書いているのは、annoy大金欠yenだからよ〜

でも、さあ、主役は、やっぱり母ざんしたよ〜happy01

前回のブログで、おとうの<爆弾宣言>=息子が、日本に住んでもいい発言から、一夜明けた昨晩のコト。今回の新作映画のアタシのスタッフが、スチールやら映像撮影(アタシもねっ!)する中、今度は、母の爆弾宣言が、飛び出した〜 bombbombbombbombbombbombbombbomb

これは、特に、息子が、日本の学校の休みごとにシドニーに帰れる事を勝手に決めていて、おっかちゃんが、飛行機代を出してくれるだろう、と思っていたことが、分かった後だったんだ。

アタシは、息子に厳かに言いましたよっsign01

「お母さんには、残念ながら、そんなお金はない。お母さんは、貧乏な映画監督なのは、キミも知っているでしょ?今回だって、キミとお父さんの飛行機代を払うのは、とても大変だった。(って、借金だしー!coldsweats02)もし、このまま日本に残って、お母さんとオバアちゃんと住むならば、日本のフツーの小学5年生として、生活をしなけりゃならない。オバアちゃんを助け、お母さんのお手伝いをたくさんして欲しい。」

と、ここで、母の横入り発言。「キミが、考えているコトは、甘いsign03そんな気持ちでいるなら、明日(って、今日ね)お父さんと一緒にシドニーに帰りなさいっsign01

おい、おい、おい〜どっひゃ〜んsign03

息子は、ビックリ、それからsweat02メソメソ、決断出来ず、また、メソメソsweat02

結局、旅立つギリギリの今日の昼過ぎまで、息子は、決断出来なかった。おとうには、ホテルをチェック•アウトしてもらい、自宅まで来てもらって待機。

そ、辛抱強く待った元フーフ、ざんす。

遂に、12時半頃に息子は、はっきり、きっぱりと「やっぱり、シドニーに戻る。」という答え。

それから、慌てて荷造りして(アタシが、荷造りをしているところをおとうに撮らせたぜ!)慌ただしく、出かける前に、母に息子の決断を告げると、今度は、母が、絶句sign01息子が、シドニーに戻る決断は、ショックだ、と言うんすよね。coldsweats02 はああ・・・

そして、母は、カメラを回しているアタシに向かって捨てゼリフっ!!

「子供に棄てられたんだな。」

おい、おい、おい〜どっひゃ〜んsign03

息子も息子で「ウン、棄てた。」と母に答える。

それでも二人にカメラを向けているアタシ・・・movie

<子供に棄てられた>のに平気でカメラを回しているアタシに、母は、ぶち切れて、立ち上がり、(「ヤメロよっsign01」と叫んだと思う。)自分の部屋に行ってしまった!

ああ、そうまでして映画にしたいのね、アタシ。これを業と呼ばずして、何を業と言うんじゃ〜sign02coldsweats02

息子との別れは、YCAT-Yokohama City Air Terminalで、成田まで行かなかった、っつうか、行けなかったの、金欠で。でも、おとうもその方が、別れが、ツラくなり過ぎずにいいんじゃないかってー。息子は、成田行きのバスを待つ間、アタシに寄りかかり、ずうっと顔を上げられず・・・weep

さ〜て、もう一つ、オドロイタのは、おとうに「母の映画を作っている。」と言った時のコト。即座に、それは、スゴイし、スバラシイ、だとっsign03

「自分の母親が、アルツハイマー病であることを隠さずに、さらに映画にするのは、スゴイ。お前の映画キャリアの中でも、最も重要な作品になるんじゃないか。」だって!

おとうが、まだ、アタシのオットだったら、同じ台詞が言えたかどうかは、ビミョーだぜ、って思うけど、まあ、賛成してくれてよかったっす。

しっかし、我が人生で、一番長い1日だったな〜ふう。think

先人が、置いていったもの.jpg              upwardright 息子が、残していったもの:上履き(25センチ!!)、手袋、コミックブック・・・
























ここのところ、講演やら、トークショウが、続き、いよいよ文化人の仲間入りか〜sign03

いや、照れている場合じゃないっす。母は、激しいオカネの混乱後、自ら諦め、いい意味で開き直り、そして、母の貯金通帳を含むすべては、忘却の彼方〜なので、我ら母と娘の生活は、貧乏にドが、100000ヶ位、つきますがな。

9月末が、一番ヒドくて、所持金は、ナント24円まで落ち込んだんだ〜 coldsweats02sign01

24円の所持金.jpgいや、さ、ビンボーには、慣れてんのよ。だって、映画監督していたら、ほぼ食えません。でも、今回は、チョー・スペシャル・ビンボー・・・ だって、今、アタシの新作の映画製作は、ャラなしうんにゃ、それどころか、自分の持ち出しで、母の映画を作ってい状況だからねえ。

あ〜あ、ルツハイマー病の母を抱え、お先真っ暗、と言えば、真っ暗だわさ〜gawk

でも、そうまでなっても、この映画を作りたいっ
sign03

やっぱ、ビョーキだな。映画中毒症だよね・・・

そんな中、大学やら、短大での講義、そして、前作「THEダイエット!」の上映会とトーク・ショウがあったりすると、ホントっ、嬉しいっすよ〜関係各位の皆様、心より、感謝します〜scissors

さてさて、先日10日は、初めて、地元の本牧原地域ケアプラザで、新作の話しをする機会を得たんだああああああsign01

本牧原ケアプラザでのトークショウ.jpg実は、ちょっとドキドキ〜だったんだよ。sweat01

だって、介護職の専門家のみならず、横浜市中区の高齢・福祉課の人達やら、何よりも、ご自身も介護に携わっている人達が、来て下さったからね〜coldsweats02 同胞のようなモンじゃない??

そこで、<映像ブログ>でアップされている母の映像のクリップを見せながら、トークっつうありがたい企画っす。

先月の10月10日には、山形国際映画祭の東京バージョンで、「THEダイエット!」上映後、同じように映像のクリップを見せながら、新作の話しをしたんだね〜で、場内は、爆笑に次ぐ爆笑で、ヨッシャッって、手応えを感じたモンです。

映像クリップのスクリーン.jpg今回は、どうなのよ〜きっと、もっともっと身につまされている人達が、多いんじゃ〜、なんて手前勝手に思ったんだけど、意外や意外、笑いが、起こりました〜 upハグもされちゃった〜 good

お越し頂いた皆さん、また、企画してくださった本牧原地域ケアプラザの皆さん、本当にありがとうございました。scissors

泣かせるより、笑わせる方が、ずうっと難しいので、笑いが、起こると、映画の方向性の再確認が出来て、ホッとしますがな。。。。

本牧原ケアプラザでの講演会.jpgたくさんの応援のFEEDBACKを頂きました〜sign03皆さん、映画の完成を楽しみにして下さっているみたいで、ひたすら励みになるっす〜wink

本牧原地域ケアプラザ・アンケート.jpgアタシが、目指すものは、喜劇で、喜劇と悲劇は、表裏一体sign03とっても複雑な人間の感情の機微を捉える事が、出来るんだよね!!

さ〜てさて、もうお次のトークショウが、決まっていて、これまた、ありがたいっすsign03

12月11日のトークショウA.jpg次回は、東京の三軒茶屋でーす。是非是非、お越し下さいまし〜 heart
12月11日トークショウ2.jpgドンドン、何でも聞いちゃってチョ。heart04 出来れば、インターアクティブにやりましょsign01

皆様、お待ちしてまーす

2010年10月27日 23:48

A Song For You....

今、とっても苦しい・・・・と初っぱなから、このショージキな発言sign01coldsweats02

前作「THEダイエット!」を撮影中の時と同じ気持ちだ〜。作品を生み出せるかどうか、もがき苦しんでいる。

ドツボにハマっておりますがな〜downgawk

自分でも驚いたのは、母を撮影して、丸1年、問題は、母じゃない、っつうことだった。

実は、母が、5月に初期のアルツハイマー病という所見を受けてから、映画は、徐々にそういう方向に来ていたんだね。自分でも薄々、感じていたから、ツイッターでも、介護される側には、全く問題ナシ、みたいなことを呟いてきたんだと思う。

じゃ、ナンなのさ〜そ、ナンなんだよ〜???????

ここから先に進むには、自分の心の壁や既定概念をぶっ壊さなきゃならんsign01そして、それが、出来るのは、アタシしかいない。shock

25日の月曜日、アタシは、藁をも掴む思いで、渋谷ノブ子監督宅を訪問したんだよ〜今や、渋谷監督は、アタシを挑発し、インスパイアして下さる大先輩監督なの。

10月10日の山形in東京のドリームショーにも来て下さり、初めて母の映像も見て下さった。

うーむ、やっぱりそうか、と思える発言を頂いた。(アハっ、でも、ココでは、書かないよ〜bleah

アタシの監督業の体験から言うと、まず、本能的に自分では、分かってんの。分かってんだけど、やっぱり、迷うんだよね。think

特に、映画が、ヒョイッと角を曲がっちゃりするとさ〜

アタシの周囲には、アタシを支えてくれる仲間達が、いるし、今、この新作の制作体制が、徐々に出来つつあんだ〜これは、ホント、心強いし、ありがたい。遂に、プロデューサーも決まったし、ねえsign01good若いプロデューサーだけど、アタシを支えるところは、しっかりと支えてくれるし、今みたいに上手い具合に放置もしてくれる。

で、アタシは、フラフラと<心の渇望=新作に水をくれる人=インスパイアしてくれる人>を探してんだよ。confident

そんな人は、思わぬところにいるんだな、コレが、また。

先週の金曜日に5年ぶりに新装開店した、ベイタウン本牧5番街。今日の午後、そこの1Fにある珈琲工房フィガロのマスターと話しをする機会があった。ミルクは、入れてお砂糖は使わないアタシのコーヒーの飲み方を見たマスターは、「ブラックで飲んでみる?」cafeベイタウン本牧5番街.jpg

う〜ん、苦いんじゃないの、と思いつつ、マスターを信じてレギュラー・ブレンドのブラックにトライしてみた。

結果発表sign03 ウ、ウ、ウマイ、まいう〜 new

目が覚めた思いだったっす。happy01

ここ珈琲工房、フィガロでは、注文を聞いてから、コーヒー豆をひいて、水にもこだわって、コーヒーを入れてくれんの。

もっち、コーヒーのローストもお店でやってんだよ〜

コーヒーの鮮度が、これだけ高いと牛乳は、ジャマなだけ、なのか・・・Simple is BEST、だねっ。

アタシの中のコーヒー+ミルクの神話っつうか、固定概念が、見事に破壊されました〜bomb

たかがコーヒーと言うなかれ。されど、コーヒーだわさ。アタシの背中を、こんな風に押してくれる人に感謝するのよ。

そんな人が、もう一人いんの。

アタシのボイス・レッスンの先生っす。ったって、今まで、こっそりと3回だけレッスンを受けただけだど。しかも、そのウチの2回は、無料という破格的サービスなんす。(ナンたって、貧乏だからさ〜)

でも、ね、この先生が、またいいのよ〜

まだ、33歳なのに、アメリカで大きな苦労して、ゴスペル、R&Bを修行してきたお方。一時歌わなかったほど、打ちのめされた体験もしている。年なんかカンケーないぜ〜sign01尊敬してんだ、アタシャ。

しっかし、歌うことにナンで、こんなに惹かれるんだろ? karaokeはっきり言って、聞かせられるよーな声じゃないコトも知ってますがな。

でも、先生は、歌うことは、<第3の性>だとおっしゃる。歌のない国は、ない、とも。

歌詞の1小節のなかにストーリーの起承転結が、あることや、歌を通して伝えるコト、なんぞ話し合いながら、レッスンするのが、とっても刺激的。

ここいらが、カラオケとは、違うところだね〜shineshine

今日は、先生が、いつか1音でもいいから、こんな<音>を出したいと思っているシンガーを紹介してもらったの。

ダニー・ハサウェイ Donny Hathaway 以下、ウィキペディアからの引用だよ。

Donny Hathaway.jpg白人アーティスト(主にシンガーソングライター)の曲を自己流にカバーするというスタイルは従来の黒人アーティストにはなく、また同時に黒人社会が抱える問題にも踏み込んだことから、マーヴィン・ゲイとともに「ニュー・ソウル」と呼ばれる新世代の黒人アーティストとして脚光を浴びた。
ロバータ・フラックとのデュオ・アルバムも有名である。 1979年1月13日、ニューヨークエセックス・ハウス・ホテルから飛び降り、自殺。33歳


レオン・ラッセルの曲「A Song For You」を歌うハサウェイは、圧巻っす。ビートルズの「Yesterday」もスゲッ。オリジナルの曲より感動的で、自分のモノにしている。自分でピアノ弾いて、ねえ。

Donny Hathaway2.jpgああ、ソウルフルで、魂に響く声、としか言いようが、ナイ。sweat02For YouのYouの相手は、地球上にいるすべの人だと、先生は、おっしゃる。

一方、アタシが、タドタドと歌うベット・ミドラーの「From a Distance」は、当然ながら、Distanceがナイ、アタシの周辺をグルグルと回っているだけ。そして、歌がヘタ、という言い訳は出来ない。じゃ、歌が上手いってどういうこと、と先生は、容赦ないっ!pig

いや、さ、コレ、実は、アタシの映画のハナシなんすよ〜

そっか〜

恥を承知で、歌うことで、当たり前と言えば、当たり前<初心、忘れるべからず>を戒めたいんだ、アタしゃ、と思ったな。

地球上の一人、一人の魂に届く映画を作りたいんだよね、やっぱり。でも、4作目ともなると、色々と垢が、くっついてんのよ〜sign05

何はともあれ、是非是非、ダニー・ハサウェイの「A Song For You」をお聞きあれ。
http://www.youtube.com/watch?v=o9_nxjgeabM

この曲は、たくさんの歌手が、カバーして歌っているけれど(ホイットニー・ヒューストン、カレン・カーペンター、レイ・チャールズetc,etc)、う〜ん、ハサウェイは、ピカ一だなあ。彼が、その時抱えていたもの、彼の思いが、人生が、ビンビンに伝わってくるもんねえ。死を選ぶしか、道はなかったのかね・・・think

ふう、今日は、実り多き1日だった・・・


















お陰様で1週間に1万件以上のアクセスをして頂いているアタシの新作映像ブログ「此岸、彼岸」http://jisin.yukasekiguchi.com

アクセスして下さっている皆様〜

本当に深謝あるのみ〜っすsign03ありがとう〜ございま〜すheart04

実は、正直にここで告白しちゃうけど、この映像ブログでも、ホンマのリアル・タイムというより、やや時差が、ありんす。今は、9月(言わなくてもそ〜だ〜)下旬になりつつあるところだども、アップされている動画は、7〜8月辺りだもんネ〜

で、当然ながら、母との生活には、常に<今>のドラマが、ある訳で、ここら辺りは、結構、ツイッターで呟いているんだ〜http://twitter.com/nautilus528

お世話になっている主任ケアマネの西迫さんなんか、日々、アタシのツイッターの呟きをチェックしてくれていて「今日の母」を確認してくれてんだね〜いやあ、こういう効率のいいツイッターの使い方もあんだぜ〜good

で、この19日の日曜日のコト。ホント、久しぶりに(4ヶ月ブリ!!)に西迫さんが、up我が家を訪問してくれまひた〜scissors

この猛暑で、母の最後の外出は、先月の8月21日。高3の姪っ子の定期演奏会の時以来、家に引き蘢っている。ほぼ1ヶ月になりますがな〜coldsweats02 アルツハイマー病も確実に進んでいるんだ〜weep

混乱と色々な事が、理解不能になることも多く、何よりも本人が、ツラそうだし、傍で生活をしているアタシも、ひたすら切ない・・・downsad

顔を覆う母A.jpg
冬になる前に、寒くなる前に、何とか、母を連れ出そうというsweat01算段ですがな。しかも、アタシが誘うということは、もうやっちゃったカンありで、今や、アタシの誘いには、全く反応しなくなっちまったんだよ〜bearing  だから、医者にも連れだせな〜いsign03

そんな母との現況を西迫さんに泣きついたところ(撮影したよっ)、やさしい西迫さんは、例えば、1週間に1回位でいいから、地域包括センターにボランティアとして来て頂くのは、どうですか、とあくまでも母の立場や、性格を考えてくれた提案をしてくれた。つまり、洗濯物をたたんだり、お茶出しをしたり、みたいなことをするんやね〜

スゴクいいんじゃないんでしょーか。scissors 

家以外に自分の居場所を見つけてくれたら、と取りあえず、この提案を母にしましょ、でも、娘のアタシが、言うより、西迫さんの方が、いいんじゃな〜いというシナリオで本人に話しをしました。

結果、お見事っsign01玉砕しちゃった〜ガビーンだよっ pout

断固として嫌がる母、レンズを通して見る母は、それは、それは、老いの一徹。頑に提案を断り、遂に西迫さんは、今回は、一旦引き上げることに・・・

でも、ね、ここら辺りが、ドキュメンタリー映画の妙なのね。

そんな母を見ていて、この新作映画について改めて考える、っつうか、何よりも映画が、新しい角を曲がった音を聞いちゃったんだよ〜confident

キタ、キタ、キタ、キタ〜ってなカンジでさっ。coldsweats01

つまり、1年間、母を撮影してきたアタシは、かなり煮詰まってきているんだと思うの。

映画前半のクライマックスは、<母が、アルツハイマー病である>というお医者さんの所見だったんだけど、この後、実は、母の日常生活をそれなりにオモシロく、あるいは、切なく撮りつつ、でも、これだけじゃ、映画としてツマンナイなあ、なんて考え始めていたからね〜

いや、そりゃあ、親御さんをアルツハイマー病で亡くされた、所謂介護の諸先輩達は、これから起こるであろうハナシをイッパイしてくれて、親が、風呂場で、部屋で、クソまみれになった時の絶望感なんぞ、教えて下さる。いや、とてもありがたいっすよ〜confident アタシの心の準備が、出来るからさ〜

そして、精神障害者手帳の申請、成人後見人の準備をして、家庭裁判所に行くところなどもを撮ったら、というご指摘。もっちろん、撮りましょ、撮りましょ。

でも、それって<映画の深さ>としては、ど〜よってコトも考えるんだ〜ね。punch

つまり、アルツハイマー病の患者/家族に対して<こうして、対処した方がいい>っつう、ハウ・ツーもんだよね〜bomb それだけじゃ、作品には、ならんっsign03いや、正確には、アタシが、求めている作品には、ならんっつうことだわさ。shock 

つまり、今のアタシは、アタシの大好きなドキュメンタリー映画「全身小説家」で、原一男監督が、撮影しながら考えていたコトに似ているんじゃないかって思う。

原一男は、小説家、井上光晴の頭からどうやって、フィクションが生まれるのか、撮りたかったし、何よりも知りたかった。ところが、カメラの前の井上光晴は、ガンに侵され、そのことを否応なく撮影しながら、いや、オレは、ガンに侵された小説家を撮りたい訳じゃないってもがくワケっす。(原監督、手前勝手な解釈ですが、いいでしょーかってもう、書いちゃった。happy01

アタシは、母のアルツハイマー病の進行状態を撮りつつ、これってどういうことなんじゃろかって、ずうううっと考えているワケ。つまり、母のアルツハイマー病を通して見えて来るモノは、ナンなのか。これを考えて、考えて、考えてきているんだ〜そこが、映画の核の部分だ、という確信が、あるからね。

それが、今回の母の一言で、ハッと思ったの。「私の人生は、今まで自分を殺して生きてきた。」

う〜む、やっぱり、そこに来ちゃったか〜

そ、母には、もっと被写体として、人となりに迫らないとダメってことですな。母の<憤怒の根源>やら<人生に対する失望感>そして、人生の終局にきて、ど〜してこうも引き籠っちゃうのか。だって、足腰は、ひょっとしたら、アタシより達者なんすよ〜、母は!coldsweats02

ソコに迫らないと、単なる<アルツハイマー病患者の一例の記録映画>になっちゃう。

でも、この母の心の深淵を覗きに行くのは、娘としてアタシも返り血をタップリ浴びるワケだから、いやあ、更なる覚悟が、必要だ〜shock

ここは、監督のアタシにしがみつく他ないんだろ〜な・・・ああ、悩みは、益々大きいなあ。

自分が行きたくないところにいつも道は、用意される。これが、アタシのドキュメンタリー映画だわ〜think






先週の11日の土曜日に、三重県の津市に行って来ましたsign03もっちろん、初めてお伺いした場所ざんす。

で、まず最初の感想は、と言うと、ビックリギョーテン、意外や意外や、近かったんだよ〜scissors
新横浜から新幹線 → 名古屋から近鉄戦 → 津、だからね〜

とっても立派な三重県総合文化センターの中にある、男女共同参画センターの<フレンテみえ>によるご招待でした〜happy01

三重cinema.jpg
まだまだ続く「THEダイエット!」の上映。本当にありがたいっす。heart04                                                 

オーストラリアでは、ドキュメンタリー映画が、劇場公開されることは、稀だし、日本のように例えば、全国中で上映されたり、監督が招待されたりは、まずあり得ないんだ〜catface だって、ドキュメンタリー映画=テレビ放映だからね。

でも、アタシは、第1回監督作品「戦場の女たち」の時に、この全国津々浦々の上映会を体験してんのよ〜

素晴らしかったわあああああ。

ある場所では、アタシ自ら切符モギリもやりましたがな。沖縄では、あの知花さんとも握手し、大阪では、初めて被差別部落で上映会も経験したんだ〜

前回のブログで、人生のシュラ=人格形成って書いたけど、アタシの人格形成には、日本式の上映会形態も入れたいっすね!

今回の「THEダイエット!」も色々なトコロでお世話になっておりや〜すsign01東京都内は、もちろんのこと、北は、北海道から、南は、沖縄まで、だよ〜scissors(ただし、今のところ、横浜での上映会は、ナシだよッ!)深く、深くお礼申し上げますっ。 

ただ、アタシが、正式にオーストラリアから帰国したのは、この1月だったから、必ずしも上映会には、伺えず、という状況の中での今回の三重県!!

何よりも驚いたのが、三重県総合文化センターの建物のスバラシさsign03えっ、こんなにすべての施設が集中して整っている場所、他には、知りませんがな、だよ。はっきり言って、スゴ過ぎ〜

今回の「THEダイエット!」は、多目的ホールでの上映だったんだけど、大ホール、中ホール、小ホールだって・・・何か、ボーゼンと圧倒されるわ。

多目的ホール.jpg
← 多目的ホール 

しかも、このステキな多目的ホールで、綺麗なお花が飾ってある演題とマイクを前に、一人で喋るだなんて!!
coldsweats02

                          わお、関口、大ピンチ〜
sign01

いや、さ、到着した途端、ランチ・タイムで、

rizcafe1.JPG
センター内にあるとってもオシャレなレストラン、リズカフェで打ち合わせをしながら、おいしいお昼ご飯頂いちゃったら、すっごくリラックスして、どちらかと言うと、軽〜いノリの喋りを考えていたっす。delicious

講演というよりトークみたいな感覚だったんだよね〜(言い訳、横分けだよっ!!)

ふが、ふが〜
 
paper snail

でも、どーにか、こーにか講演を終え(正確には、早めに切り上げ)、新しい試みで、100人の方々が、居残って下さり、シネマ・カフェに参加してくれたんだ〜 good full

これぞ、フレンテみえのスタッフの見せ場、っつうか、初めての試みだったんだって!つまり、ロールケーキ(リズからのロールケーキで、お米を使用。と〜ってもおいしかったよんup)を紅茶を、食べながら、飲みながら、質疑応答をしようっていう企画。

見事にハマりましたsign03大いに、盛り上がった〜

いや、さ、アタシは、やっぱり、皆さんと同じ立ち位置が、いいっすよ〜キワドーイ下ネタジョークも言えるし、ね。壇上からだと、さすがにはばかれマス。

つくづくとアタシら監督は、こうやって上映をして下さる人たちに、作品を愛されて、支えられているんだなあ、と思ったなあ。sweat02(ここのところ、かなり感傷的だわ。秋のせいか、更年期障害のせいか。)

心より、深謝〜とっても謙虚な気持ちにさせられます・・・


<フレンテみえ>の上映会は、立派な建物に、心暖まる手作り感とスタッフの懸命さを感じて、大絶賛っす。是非是非、新作でもお伺いしたいですねえ。

あっ、その前に、愛される作品にしなくっちゃ、だね〜














母のことで、一番不自由なのは、まずは、おカネのコトだにゃ〜と書いたと思うんだ。coldsweats01 

自分の部屋のどこかに通帳やら、ハンコやらしまっていて、どーも出てきてくれないんだ〜今や、いつが年金受給月かもあやふやになってしもうた・・・

本人申告によると、「あっ、そうだ、通帳だ〜sign01」と頭のスイッチがONになるんだけど、昼寝しちゃったりすると、即OFFになって、忘れちゃうんだって。という次第で、探して、忘れて、探してをココ数ヶ月、繰り返している母。でも、アタシが、一緒に探すのは、イヤだ、というから、ここは、お母ちゃんにお任せさ。

ま、問題は、アタシの稼ぎが、少ないため、二人してここのところ、極貧状態だけど、しょ〜がない〜さ〜paper 

ボチボチ<成年後見人>をしなけりゃ、と思うけど、お医者さんに家庭裁判所用に書類を書いてもらって支払うお金(数万円)が、今のところ、ないんだよ〜shock

とまあ、そんなコト、ここでグジグジ書いたってしゃ〜ないじゃんか。

今日の話しは、トイレット・ペーパーのこと、だよん。

我が家は、モノスゴイスピードで、トイレット・ペーパーが、なくなるんじゃ〜sign03

トイレットロールの妙.jpg
昨日、18コ入れを買ってきて、今日は、もう半分に減りにけり、だよsign03

まあ、実は、どうしてかは、見当がついているんだけど、昨晩の夕食の時、母に聞いてみた。(イジワル〜!)

アタシ「あの、さあ、ちょっと聞きたいんだけど、トイレット・ペーパー、エラク早くなくならな〜い?」

母、たじろぐ。


いや、さ、多分、お母ちゃん<おしめ>みたいにして使ってんだよね〜

いよいよキタ、キタ、下半身の問題なんだけど、本人のプライドを傷つけず、どうしたら尿取りパッドとか、おしめにしてあげらるんじゃろーか、と考えている今日この頃。

でも、母の答えが、これまた、ヨカッタんだよ〜scissors

母「(かなりの間をおいて)多分、芯が小さい巻きのトイレットペーパーだからなんじゃない?」

一生懸命、考えたんだね。ああ、いじらしいねえ。confident

さらにオモシロかったのは、その後、母は、やや憤然として・・・

「それって、姑の嫁イビリじゃないの。」だと。

そ、アタシが、姑で母が、嫁なんだよ〜ひゃあ、オモロいなあ。

でも、今回は、カメラ、movie 回さなかったの。

WHY?

ちょっと、やりたいコトが、あるから。

今、アタシが、heartラブコールheartを送っている渋谷監督とお話しをさせて頂いた時、渋谷監督にとってドキュメンタリー映画は、「自分が、取材し、発見して感じたことの再現ドラマ」って言い切られたの。でも、エセドラマじゃないからねっ!!

これは、アタシも、よ〜く分かる立場なんだ〜up

つまり、カメラなしで、母に聞いてみて、返ってきた答えを聞いて、よし、これは、ストーリーになるぞっ(正確には、ストーリーにするぞっ)て確認してんのよ。だから、この簡単な母への質問は、<取材>以外のナニモノでもないんだね。

だって、今回のように、もう1年近くも撮影していると、母が、何かしたり、言ったりするのをただただ<待つ>だけじゃ映画に出来ないし、何よりもアタシの精神力が、参っちゃう。(体力は、大丈夫かも知れんけど、さ。)

先日、とってもステキな月刊誌「東京カレンダー」の取材を受けたんだけど、(11月号にアタシの記事が、記載されますよ〜見てね。9月21日発売!!wink)ライターの水上さんは、アタシの動画をずうっと見ていてくれて、「気楽そうに見えるけど、実は、とってもヘビーな内容で、(絵も)はずしていませんね〜。」と感心してくれたんだ。

その答えは、映画の手法論にありってコトだわさ。

さ〜てと、<母とトイレットペーパーの相思相愛の関係>、ど〜やって撮ろうかな〜ルンルン
note

映画のハナシをしたついで、っと言っちゃ、ナニですが、偶然に黒澤明監督のYouTubeに出合っちゃいました〜 happy01ああ、世界のクロサワ〜 heart04

ツイッターでも<黒澤監督の言葉BOT>をフォローしてます。映画の作り方の宝庫だよ〜特に黒澤監督の肉声を聞けて、映画のハナシも惜しみなく聞けて・・・こんなに幸せなことがあろうか!

その中で、黒澤監督は、撮影中に編集をする、とおっしゃったの。これは、監督は、カメラを何台も使われることで有名だけど、その結果、どんな絵になっていて、どのように編集してストーリー・テリングするのかをスタッフに見せるためだ、と言われたのね。

それと、黒澤監督ご自身にとっても、簡易編集を撮影しながらすることで、作品の大きな編集を手がける時に、とても役立つ、と。

それを聞いた時、あああああ〜って思いましたがな。 

kurosawa.jpg
天下の黒澤監督と比べるなんて、おこがましい。でも、今、まさにアタシが、していることだもの。動画としてアップするために、撮りながら簡易編集をしているアタシ。そして、それは、ストーリーの確認につながり、映画の方向性を探ることにもなっている!

そ〜か、そ〜ゆ〜ことだったんか〜と一人で納得して、ほくそ笑んでマス。happy01

とまあ、いやはや、今回のセキララ☆ブログは、トイレットペーパーから、ここに着地したか、だよねっsign01







2010年7月16日 23:14

THE COVE 鑑賞!

お久しぶり〜っすsign01ああ、言ってもショーナイけど、暑い、暑い、暑いわ〜sun これまた、久しぶりの日本の夏に、バテバテのアタシだわん。sweat01 母も相当参っていて、我が家は、二人でグデングデンの状況ざんす。coldsweats02 

日本の夏は、湿気があああああ、ああ、耐えられん!bearing 去年の7月は、「THEダイエット!」公開時に合わせて帰国したけど、こんな暑かったかいな? ま、滞在が、2週間と短かくて、あんまり記憶に残ってないんだけど、さ。

さ〜て、これまた久しぶりに映画のハナシをいたしやしょう。(ってアンタ、一体ドコの人?)いや、実はさあ、ホントは、韓国映画の「息もできない」をずうっと、ずうっと、見たい映画ナンバーワンだったのね。横浜のシネマ、ジャック&ベティでやってたし。ああ、でも、哀しや、やっていたっつう過去形になりましたがな〜weep 

だって、さあ、母との生活は、毎日、何が起きるか、全く分からない。撮影の予定が、あるようでなく、ないようで突然撮影開始、みたいな状況で、予定は、常に未定状況なんす〜coldsweats01 気が付けば、「息」の公開期間は、とっくに過ぎていたという有様だった。ガガガ〜ンだわさ。 downpunch

で、最近、映画館に行ってまで強烈に見たい映画もないしなあ、なんて思っている時に、先輩の浜野佐知監督(ピンク映画300本以上監督をした猛者で、とっても個性的な自主映画制作を続けている尊敬する大先輩!scissors)をインタビューするという機会に恵まれたの。浜野監督のドキュメンタリー論は、とってもオモシロかったんだけど、今は、映画鑑賞のハナシなんで、ここでは、パスするねっsign01

その時、浜野監督から「THE COVEは、すっごく面白かったから、見なきゃ。」と直々聞かされ、突然にそっか、じゃ見ようかって初めてココロが、動いたんだ〜アタシ一人だけだったら、見たかって?うーん、ビミョーかなあ。sign04

The Cove-1.jpgいやさ、申し訳ナインだけど、この映画の倫理問題やら、上映禁止活動なんて、あんまりアタシの視野には、入ってなかったのよ。そんなコトより、こういう環境問題のテーマで活動家が、主役の映画って、見る前から、答えが分かっちゃってるじゃん、というのが、今一つ、アタシの気が進まなかった理由だったのね。ま、時間のある時にでも、DVDで見るっべさーって考えてた〜 happy01

The Cove 2.jpgでも、浜野監督は、「いや、この主人公のアメリカ人のおっちゃん、奥崎謙三並みに狂信的で、オモシロイんだよ。」と言うではないかsign03 ナニナニ、奥崎謙三(ゆきゆきて、神軍)みたいにクレイジーだって?へええ、と突然に、興味が、ムクムクっと湧いて来た。

ドキュメンタリー映画のエッセンスなんて、とってもシンプル。客を引っ張ってイケル被写体が、いるかどうかだよっsign03 good

という次第で、梅雨rain は、どこなんだ〜というカン照りの昨日の午後、横浜伊勢佐木町の映画館に足を運びました〜(せっかくだっちゅうに、この映画館の写真telephoneを撮り忘れたっ!コレも暑さのセイさ〜)

午後3時の上映回だったんだけど、ありゃりゃ、というぐらいまばらって、アンタ、そりゃあ一般ピープル(コレも浜野監督語だよ〜ん!)は、働いていますがな。wink そんでもって上映反対の熱も冷めちゃったみたいだったしね。ちょっと残念だわ〜 gawk

結論から言いますとね〜アタシャ、感動して泣いちゃったんだぜ〜。crying そして、笑っちゃったりもしたんだ。つまり、「ザ・コーブ」は、アタシのコトをキチンと笑わせて、キッチリ、泣かせてくれた映画だった、というコト。極上のサスペンス映画仕立てになってましたね〜scissors

今の日本国内の議論は、イルカの追い込み漁は、日本の文化だからとか、アメリカ人のスタッフは、隠し撮りをしたとか、そういうことで上映禁止運動が、どこかでは、起こっているざんしょ?

確かに、そ〜ゆ〜倫理のハナシは、とってもよく分かる。でも、個人的には、飽きちゃった。だって、アタシ、映画を作る同業者、同じ穴のムジナ人間だからさあ。

我が師、原一男監督も「スミマセン、スミマセンねえ。」とココロで手を合わせつつ、土足で人の家に上がっていくのが、ドキュメンタリー映画、いや、そう言い切っちゃダメっか。だって、多分、そんな野蛮なコトしない、とっても<良識的な>映像作家の方が、多いだろうから、さ。でも、それをしちゃう、出来ちゃう監督が、面白いドキュメンタリー映画を作れる、と言ってるワケだよ。

ただ、主役のリック・オバリーは、奥崎謙三には、適わなかったなあ。かなり、メラコリックでセンチメンタルな中年のおっさんでしたがな。全世界の人気者になった、あのイルカの「フリッパー」を飼育し、テレビ番組に協力したコトを深く後悔し、さらに、現代の巨大産業であるイルカ・ショーを作り出してしまった罪悪感にさいなまれた上での行動なんだ〜。自分が生み出したものを破壊しなけりゃ、という使命感だけが、彼をつき動かしている。そう、彼の懺悔の心の旅が、テーマなんだよね。そんなリック・オバリーが、情熱と命を賭けて止めさせたいのが、和歌山県太地町のイルカの追い込み漁、というワケ。

いや〜やっぱり、映像の力は、スザマシかったですよ。入り江が、イルカの死骸で真っ赤に染まっていく。そして、監督は、そのことを効果的に観客に突きつけてくる。衝撃以外のナニモノでもないよ〜、やっぱり!

この血の海の前には、日本の文化もクソもミソもない、と思わせるように編集でキッチリ、つないで見せてくる。つまり、アチラは、ワレラ観客を説得しにきているんだよ。ここは、ノルか、ソルか、なんだ。そりゃあ、アメリカ人だって、アタシらだって、ブタだって、牛だって食べるだろう、という議論になるんだけど、さ、議論は、やっぱり議論でしかないの。この血の入り江の映像の力の前には、全く無力な議論だ〜ね。

ここで、ドキュメンタリー映画は、公平、かつ客観的に見せなけりゃイケナイっていうお方も多いざんしょこれにもねえ、ゴメンチャイ、飽きちゃった。少なくともアタシは、公平、客観性を建前としているジャーナリストじゃないんだからさ〜勘弁してくれ〜って気分ですな。shock

アタシの映像作家としての立場は、とっても明確。ストーリーテラー、語り部なんす。だから、ストーリーを語るためには、色々な手段を駆使するのも厭わない、とまあこうなりますがな。

この「ザ・コーブ」でも監督の決定は、<隠し撮り>だったんだよ。だって、<隠し撮り>しなかったら、この監督が、作りたいと思う映画が成立しないからね〜そんで、<隠し撮り>するための段取りが、この映画のストーリーにもなっている、というワケ。そ、アタシら、最低の人間でしょ〜がsign01ナンとでも言いやがれ〜だよっ。

ただ、さあ、アタシが、この「ザ・コーブ」が、ガゼン、面白かったのは、BIG PICTUREを考えさせられたコトだった。何とかイルカ漁をカバーアップしようとする日本政府とその役人達(農林水産省だね)。特にあの、お役人さん。捕鯨問題でも必ず出て来る、あのおっさん。とっても理知的で、ま、確かに毎朝鏡の前に立って、髪の毛をキチンと整髪する時間を割いているんだろうなあ、と思わせる人。(笑っちゃいました、スミマセン!)

カリブ海の島々の人々から日本に賛成投票してもらうために、巨額な国民の税金を使って、魚の水揚げ波止場を提供するも、現実には、鶏の保存庫としてか使っていない、という事実・・・

う〜ん。そこからツラツラと考えたのは、日本国の捕鯨・イルカ問題は、かなり歪んだナショナリズムの表現なんじゃないか、っつうことだ。太平洋戦争中の国威掲揚の発動に似たようなモンが、捕鯨・イルカ問題に出ているんじゃないか?

思えば、太平洋戦争に突入したのも、<お前ら西洋だって植民地主義をやってきてんだろ〜が、俺たちが、やってどこが、悪い>みたいなゴリ押し的な、ちっぽけな島国の、さらにちっぽけな陸軍軍部のプライドの誇示だわさ。(あれ〜そー言えば、環境問題の中国という国も同じような発言してるねー。)

アタシは、見終わってそんなコトを考え始めたんだ〜

そうね、それと、もうちょっと、リック・オバリーの人物像のプライバシーに迫って欲しかった、と思ったかな。やや物足りなさが、残ったね。

そして、一番、知りたいのは、プロダクションの予算だよ〜。数億円にいってるべ〜どーやって集めんたんだよおおおおお?環境保護団体は、やっぱり、金があんのか?

ま、は、ともあれ、「ザ・コーブ」一見の価値あり、だよん〜批判、批評は、見てからだね!!

最後に、この映画を映画館で見ろ、と言ってくれた浜野監督には大感謝だよん。
good

The Cove.jpg 






2010年6月 9日 23:47

前宣伝

お陰さまで、4月13日に同女性自身ウェブ誌上の介護コーナーで新作の<映像ブログ>の連載を開始して以来、たくさんの反響を頂いておりま〜す。happy01 scissors

アクセス数は、何でも8000人に迫り、常にベスト10に入っている、と先日聞かされました〜 素直に嬉しいよおおおおおお〜 sign03

いつもアクセスをして下さっている皆々さまに心より感謝申し上げま〜すsign01
downwardright  http://jisin.yukasekiguchi.com

そりゃ、さあ、連載開始前は、不安が、なかった、と言えばウソですね。だって、これって新しいアイデアの企画 flair ざんしょ。現に映画配給関係者からは、企画の前評判は、お世辞にもヨクなかったもの。catface

だって〜

1. 映画完成前から、撮っている映像を小出しにドンドン見せちゃう。
2. 映画のジャーナルも同時にバンバン発表しちゃう。
3. 激しくイケイケ更新(基本的に火曜日は、ブログ/ジャーナル、土曜日は、動画)を持続させちゃう。

まあ、ナニからナニまで、新しづくめ、じゃない? 何でも<新しいコトをする時>というのは、やっぱり勇気が、必要。しかも、イケルんじゃないかっつうカンを信じるしかないんだもんね! 
bleah

とゆ〜ことで、女性自身の編集デスク、我が愛する田原<親分>(アタシが、勝手にニックネームで呼んでんの。
bleah)の英断と、素晴らしいアイデアを形にしてくれ、地味な縁の下の力持ちで、この映像ブログを毎週支えてくれているブラボーワークスのシギーさん、ナオ、たけちゃん、そして、映像の編集協力をしてくれているシュンの全員に改めて深謝あるのみだよっsign03 I LOVE YOU ALL!! heart04(ってオバサンになるとへ〜キでこういうこと、言えんのよ〜だって、全員、年下の男たちなの。シアワセじゃのう~ uphappy02 )

実はね、すでに講演依頼もボチボチ、来てるよ〜 完成前に何だか考えられない展開っすよね!

そうそう、先日、獨協大学で講義をした時に、最新映画ということで「此岸、彼岸」のハナシをして、映像動画を2本見せたのね。アタシとしたら、自分の子供たちと呼べるような年代の反応は、イカにと、とっても興味津々だったワケ。wink

いやさ、<認知症という切り口>だとアタシら介護世代、そして介護関係に携わる人たちの興味は、よ〜く分かりますがな。でも、えっ、若い世代??って思うじゃん。

反応は、意外や意外、よかったんだよ〜だって、学生達のおじいちゃんやおばあちゃんが、母の年齢世代だったんだね!当然ながら、ボケているおじいちゃんやおばあちゃんを抱えている子は、少なくなかったんだ〜

<衝撃的><身にツマサレル><認知症の母親を撮るなんてスゴイ>などという感想をくれた学生達が、多かったデス。ありがとね!!

また、メディアからもポツポツと注目を頂いておりやすっ! 昨日の神奈川新聞に映画の記事が、記載されたよ〜(しかも1面と14面!!) good (近所の新聞屋さんが、昨日の新聞というコトで、無料でくれましたあ!)

downwardright   神奈川新聞2010年6月8日朝刊 1面  leftright 横浜の映画監督ってのが、イイでしょ。(また郷土愛だよ!!)

神奈川新聞1面 A (2010.6.8).jpg downwardright  同14面 (記事自体は、ちっちゃ過ぎて読めませんね〜ゴメンチャイ!!)
       神奈川新聞のウェブに記事が、掲載されていることを教えてもらいやした〜  downwardleft heart04

         http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1006070004/

神奈川新聞14面 A(2010.6.8).jpg
いやあ、とにかく、新作に注目して頂き、ホント、ありがたいっす。

しっかし、まあ、これで絶対後には、引けないよなあ・・・いい作品にすべく自らプレッシャーをかける。あ〜あ、やっぱ、アタシ変態、ですかね???




 













 

2010年6月 7日 16:58

やり残したコト

オーストラリアで30年近く住みつき、ああ、やりたいことは、ほとんどやっちゃったなあと、とてもラッキーなアタシ。happy01 scissors ホント、住みやすくて、いいい国よ〜って完璧に回顧モードでんな sign02  coldsweats01  (息子だって、まだオーストラリアにいるのにっ!!)

アタシは、オーストラリアで映画監督という天職に出合い(このハナシは、しまくりでスミマセン!)、映画監督にしてもらったので、コレから死ぬまでオーストラリアに足を向けて寝られませんって、ホントにそう思ってるよん。

ただね、一つだけ、やり残したコトが、あんの。

2006年頃、アタシは、前作「THEダイエット!」(英題:FAT CHANCE)を作るべく、あがいていたんだね。息子も6歳と小さかったし、しかもシングル・マザー。オーストラリアだって、シングル・マザーは、タイヘンっす。shock

まあ、大学でボチボチと映像/映画関係 movie を教え始めてはいたんだけど、このまま何とか、大学に居残って教え続けるには、博士課程 pencilをやった方がいいって言われてさ〜 coldsweats01  あんまり深く考えずに、あっそとばかり、博士課程をやることにしちゃったんだよ〜 

恥ずかしながら、修士課程は、「FAT CHANCE」のことを書き High Distinction = 首席で2004年に卒業してたから、割と簡単に博士課程の入学と奨学金をもらえちゃったのね。いやあ、生活の保障がもらえて、息子と二人、ホント助かったんだよ〜 scissors

downwardright ほんでもって、そりゃあ、最初は、必死にリサーチして一生懸命書きましたよ〜 

博士論文の要約.jpg「ドキュメンタリー映画における主観の形成とパフォーマンス性」ってエラク真面目なタイトル。で、我が師、原一男監督の4作品のことを書いてもいい、と論文主査官に言われ、最初は、new ガンガンに張り切っていたアタシ。happy01

しばらくすると、論文主査官は、やっぱり原一男監督作品だけじゃダメと言い出し、ま、そりゃそ〜か、と思いつつ、じゃあ、パフォーマンス性ということで、原監督が、唯一の影響とアッチコッチで喋っているマイケル・ムーア(MM)監督作品の手法も書こうってこコトになったんだ。MMは、当代人気ピカイチの映像作家だったからね〜(特に欧米諸国では、さ。)博士論文第2章1ページ目.jpgところがっ!!オドロキ、モモの木、サンショの木!アタしゃ、そのマイケル・ムーアでツマズいちまったんだよ〜sign03MMのインタビューなど読みまくってアタシが、出した結論。「なんだ、コイツ、自分の映画手法については、あんまり考えてないじゃんか!」だったんだ〜ね。 bearing (論文主査官も同意してくれたっ。)

Hara vs. Moore.jpg                                               (C) University of Michigan 

いや、ね、彼は、自分の語りたい主題やテーマについては、とっても饒舌で、例のマシンガン・トークよ。でも、じゃあ、例えば、あなたの映画にとって<ユーモアの役割とは?>とか、<あなたのキャラの役割は?>などという質問には、・・・・・・ど〜も、今一つはっきりせんのだよっsign01 

オマエ(エラソ〜!!)、「Roger & Me」(ちなみにMMの作品では、一番スキ)の時の自分のキャラは、<どこにもいるジョー=Ordinary Joe>だったんだけど、それ以降、有名になっちまって億万長者のアンタは、もう<どこにいるジョーじゃないだろ>って誰だって思うじゃん。あるいは、<違うんだけど、オレは、敢えてそういうキャラを自分の映画の中で演じているんだ>とか言ってくれてれば、それは、それでいいのよ。でもさあ、MMの答えは、ずっとずっと同じで、「オレは、見てくれる人の代表に過ぎない普通の男。」の一点張り。まあ、メディア戦術なのかも知れないけど、アタシャ、困っちゃったね〜bearing

もちろん、MMが、達成してくれたドキュメンタリー映画娯楽性を与えた功績は、とっても大きいと思うよっ。wink でも、MMは、アタシの博士論文には大いなる失望だったんだあ・・・gawk

でも考えてみれば、MMは、ミシガン大学中退でジャーナリズムを勉強してんの。仕方ないと言えば、仕方ないのかも知れない。MMの作品は、とってもジャーナリスティックだからね。ジャーナリズムとドキュメンタリー映画を混同されることは、多いんだけど、実は、両者は、似ても似つかないジャンルなんだぜ〜ま、このハナシは、すると長くなるからここでは、ヤメッ。

と、まあ、ここまで長く引っ張ってきたハナシざんすが、MMに躓き、中断していた博士論文をナントsign03原監督が、教授をしている大阪芸大で再開の運びになり、こんなにウレシイことは、ないっす!ああ、我が師が、論文のキャッチ・ボールをして下さると考えただけで〜 lovely heart04  アタシ、至福ですう・・・

しかも論文の主題も一歩押し進めて「ドキュメンタリー映画における虚構の考察」だよ。それも、巷に出回っているドキュメンタリー映画の虚構とは、ちょっと違う視点だよっ!(でも、どう違うかは、ここでは、教えないっと!!)

今さら博士論文でもナインですが、こんなコト、書いたって誰も出版してくれないっしょ。それだったら、論文で書いちゃおうかってコトですね。(頑張って英訳まで頑張りたいですね〜)

しっかし、まあ、ど〜して、こうも金にならないことに夢中になるんでしょ〜金〜sweat01 夢中にならないと成果が出せないアタシ、だ〜ね。coldsweats02 ホンマ、困ったモンだよ。



 


プロフィール

sekiguchi

関口祐加 最新作 『此岸 彼岸』

1957年5月、横浜本牧生まれ。
フト気が付けば、すでに在豪28年目、日本に住んでいた時よりも長くなり、唖然。映画を作り始め20数年たつが、母親は、今に至るまで私が、何をしているのか全く分からず。だって、今回の「THEダイエット!」で、やっと監督作品3作目と超寡作。最新ドキュメンタリー映画作品「此岸、彼岸」は、そんな母を被写体に2009年9月に撮影が始まったばかり。更には、<衝撃的な>初劇映画作品「嘘をつく女」をメノポが、ヒドクなる前に作るのが、大きな夢ですっ!「戦場の女たち」「When Mrs. Hegarty Comes to Japan」「THEダイエット!」(原題:Fat Chance)ともに、内外で受賞数多数。

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