本誌:最初、脚本を読まれたときの印象はいかがでしたか?

藤吉:私はもう、涙、涙、で冷静に読めなくて。 セリフを覚えようと思って読んでいても途中からガ~ッと泣いてしまうので、今日の練習はここまで、感じでした(笑)。 当初、1ヶ月くらいその繰り返し、それでやっと冷静になって、もう頑張りましょう!と気合を入れて自分のセリフを言っていると、また涙がボア~ッて出てきちゃうので、ちょっとめずらしい本だったなあって思います。
横内:藤吉さんは今回泣きっぱなしね。本番の舞台もとにかく、お稽古のときから泣いている。泣かなかった日はないです。
藤吉:すみません(笑)
横内:よくあんだけ涙が出るなぁと思ってね。
本誌:三波さんは本を読んだ印象は?
三波:あ~、僕も本当に泣けてきましたけど、最初バーッと読んで、ツバキさんセリフが多いっていうのが第一印象でした(笑)。それでね、以前に火曜サスペンス劇場で藤吉さんとご一緒したものだから、椿山課長でご一緒すると知らされて「わぁ~これは凄い!」と思って、すぐに藤吉さんに携帯電話したんです。「アナタは僕ですよ!」とか言って。
藤吉:そうですよね。でも、三波さんでよかったなぁって思います。ものすごくこう魂の近さを感じるのですよ、勝手にすみません(笑)。
三波:魂がね。
藤吉:ハイ、エッ?魂じゃダメですか(笑)?
三波:今回は藤吉さんと横内さんということで、僕はこれ以上の幸せはありません。
横内:それにしても、そのドラマのときは初対面のようなものでしょう? それなのに、聞いたところでは、三波さんが藤吉さんのおうちまで車で送っていったらしいんですよ。三波さんはそんな積極的な方なの?
三波:いや~違いますよ。僕は宅送係りだったんです。
横内:またまた、アッシー君?
藤吉:その当時、まだ世の中、カーナビが出てきたばかりだったんですよね。「わぁ~コレ凄いですね」とか言って見ている間に、いつのまにかうちに着いてしまったのを覚えています(笑)。まだカーナビがついてなかったのでね、けっこう、住宅地の中の一軒家ではあったのに、路地を右へ左へってホント驚いて。
三波:ホント?それはよかった。僕の友達なんて静岡だったんですけどね、いつの間にか相模湾の海の中に入っていっちゃってね。コレ、潜水艦じゃない!? 海上自衛隊か!っていうのがあったよ(笑)。って、こう藤吉さんとお話できるのもナビのおかげで?
藤吉:ええ、ナビに見とれて。
三波:ミ・ナビ......?
藤吉:も~(笑)!?
三波:でも横内さん、僕が息子でいいですか? 今回、ホントありがとうございます。

横内:良いも悪いもないだろう(笑)! でもホント楽しいよ。
本誌:作品は喜劇なんですよね。
藤吉:喜劇です。
三波:その上に人情をつけて人情喜劇。
横内:そうだな。
藤吉:でも、観に来てくださった方、喜劇って思わないで観ていられと、可笑しいのにちょっと我慢して笑いをこらえていらっしゃるところがあるんです。それがなんかすごい辛いんですよ、「みなさん、思い切って、もっと自信を持って笑ってください!」ってお願いしたいくらい(笑)。
三波:僕なんか、最初出てきたときに、新派なの?とか言われて。
藤吉: ???
横内:喜劇っていうと、みんなおちゃらけたもののイメージを持っているけど、本当の上質な喜劇ってこんなもんよね。涙あり、笑いあり。
三波:なんか自分たちで上質っていうのもなんなんですけど、そうですよね。
藤吉:アハハ
本誌:みなさん、ホント、最高の喜劇役者でいらっしゃいますね。
三波:いや!僕は苦しいですよ、毎日......。無理矢理、本来の自分以外のものをね、
藤吉:アレ~ッ(笑)!
横内:僕だって苦しいですよ。まさか色ボケやると思わなかった(笑)。

三波:アハハ(笑)。
本誌:色ボケを演じてみた感想は?
横内:大変ですよ、もう! 知性との戦いでね。
藤吉:そう、ホント知性的な色ボケです。

横内:アハハハ、そんなこともないんだけど。
藤吉:いやいや、上品ですよ。
三波:品がおありになるからね。
藤吉:ボケるんだったら、こんな感じにボケたいです。
三波:僕の女友だちが今回の芝居を観て「お父さん二枚目!」って。これ、マジで、すぐに二日目の朝に横内さんに言いましたよ。「おはようございます、二枚目!」って。
藤吉:私、ラストシーン、3人であの世に行くんですけど、横内さんと二人で行きたい感じですもの。
横内:オイオイ......(笑)。
藤吉:お父さんとツバキ、二人でいってきま~す!みたいな。
三波:それは僕もそう思いました。お髭もね、それ自前なんですよね。
横内:もちろん自前ですよ。
本誌:お父さん役は素敵な方ですよね。
横内:そうですね、最近のお父さんもだらしないから、父親の特権がだんだんなくなってきているでしょう。そういう面でいえば、これだけみなさんに愛されるっていうのは、いい父親像をやらせてもらっていると思っています。
三波:とっても大きな父親ですよ。それで家族を思って自ら認知症を演じて、さらにツバキさんが訪ねてきたときも「これはもしかして息子じゃないか」って。
本誌:すべてを見ている方ですよね。
藤吉:そう、全部わかった上で、行動されているんです。
本誌:息子の恋人の職場まで会いに行くのは、って思ったのですが。
横内:本当だよ、ちょっとお節介だよなあ。
三波:イヤイヤ、お節介にしていただかないとシーンが成り立たないんで。
藤吉:うち嫁に来てほしかった、ってねえ。
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日時:9月21日(祝)、22日(祝)/11時30分~
枚数:5枚![]()
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