女性自身

ヨコ様&三田佳子さん 対談 vol.3

横内:「三田さんは、そもそも女優開眼というのはどのあたりからだったの? 若いころは、人の言われたことを素直に、監督なんかの言うとおりにやっていたと思うんですよ。どういうふうに体系学的に学べばいいのかとか、演技っていうのはどんなものかっていうことをね。でも、どのあたりからプロの女優としての自信を持てるようになったんですか?」

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三田:「初めの頃、私自身、女優という職業に就いて私は大丈夫なのかな? って思っていたんです。でも、周囲はすごく賛成していたんですよ。『あんたに向いているからやりなさい』って。まあ、みんなにかわいがってもらったということね。それと、すごい性格が素直だったんです。だから、なんでも『はい、じゃあ、私やります』って抵抗しない。何もわからないけど、吸い取り紙みたいに吸収して覚えていく。
それでもね、当時、自分で『俳優っていうのはどういうことするんだろう?』 と思って、本屋さん行ったんです、まだ学生だったから。で、本屋の棚を見て、『演劇とか俳優っていうのはIFなんだ』と。『もしも自分が』っていう、それはわかりやすかったのよ。『もしも自分が一〇〇〇年前に生きた人をやるならば』とか、『実在の人物をやるならば』って、『もしも』と思えば、自分はそこへ近づいていくっていう。そういう形で演ずるっていうことを自分で捉えたんです。
 そうしたら、まあ、当時のヌーベルバーグのような時代もあったから、私が育ったのは東映には、家城巳代治さん、今井正さん、田坂具隆さん、伊藤大輔さんとか、まあ、そういった錚々たる名匠、巨匠がいらっしゃったんですけど、そういう方たちの教え方も、その『IF』、『もしも』に近かったんですよ。『この少女はいったいどうやって生きてきたと思う?考えてごらん』なんて言われて。『そうか、ラーメン屋の少女なんだ。もしも私がラーメン屋の少女になったら』って考えてね。それで、『親はこういう職業をしていて、どうなんだろうな?』。そんなふうに考えて近づいていくっていう捉え方でしたよ。
 それでやっていたので、今回も『毒マグロ貴婦人はどうなんだ?』とかね(笑)、やったことがなくても、この人は、一体、どういう発想でこういうことを、って考える。そういった自分がやったことのないことでも、そういうものに近づいていく過程において、いつも「もしも」と考えれば、どこまででも入っていけるんですよね」

横内:「確かにそうですね」

三田:「だから、怖がりもせずどんどん入っていっちゃって、『印獣』の女剣劇よ(笑)。『そういえば、前に観たな?」とか思ってやってしまうんです」

横内:「いつも『もしも』の発想なんですね?」

三田:「そう。家庭の主婦、弁護士、教師や医者、あらゆるものをやるのもその発想から始まる」

 

note 対談は明日に続きます!!

pen ヨコ様がアーネスト・ヘミングウェイ役で出演する舞台
 『ディートリッヒ~生きた 愛した 永遠に
東京公演は3月12日(金)~3月28日(日)まで、青山劇場にて、
大阪公演は4月3日(土)と4日(日)、梅田芸術劇場メインホールにての上演されます。

詳しくは公式HP:http://www.dietrich.jp/

 

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プロフィール

横内正

■横内 正(よこうちただし)
■1941年7月1日生まれ、福岡県出身。俳優座養成所・第13期生。人気時代劇『水戸黄門』(TBS)の格さん役、『暴れん坊将軍』(テレビ朝日)の大岡忠相役ではお馴染み。近年は、NHKの大河ドラマ『風林火山』をはじめ、舞台、ラジオ、バラエティー、旅番組などに精力的に出演。また、その渋く低音の魅力で声優業や多くのナレーションも手がけている。趣味は500玉貯金、特技は餃子を速く作ること。

■TYプロモーションホームページ http://www.ty-pro.com/

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